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『黒猫のウィズ』PC版と『アルテイルクロニクル』が発表! それぞれの長所・見どころが語られたコアエッジ新作発表会リポート

ファミ通.com 9月2日(金)13時16分配信

文・取材・撮影:ライター 佐藤ポン

●“黒猫のウィズ”と“アルテイル”が別の形に進化
 2016年9月1日、オンラインゲームの開発・運営を手掛けるコアエッジが発表会を開催し、2本の新作タイトルを発表した。

 ひとつは『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ PC』。本作はコロプラがサービス中の人気スマホ向けゲームをPCブラウザ用にリニューアルしたもの。そしてもうひとつ『アルテイルクロニクル』は、オンラインカードゲーム『アルテイル』をスマホ向けに進化させたタイトルだ。

●キャラの魅力を押し出した『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ PC』
 『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ PC』(以下、黒猫のウィズPC)のベースは、2013年にコロプラがサービスを開始したゲーム。すでに大勢のファンがいる作品をコアエッジがPC用ブラウザゲームとして開発し、2016年9月中にYahoo!mobageにてサービス開始予定。

 アートディレクターを務める坂下智亜紀氏は、本作のテーマは“つながり”と語る。PCゲームならではの機能として、チャットやクラン、掲示板など、ほかのプレイヤーと交流できる要素をたくさん取り入れるそうだ。

 画面レイアウトは本家スマホアプリから大きく変更。本作のディレクターを務める畠山敦志氏は、「黒猫のウィズのウリである“魅力的なキャラクター”を大きく見せたかった」と、制作中のゲーム画面を披露した。

 その言葉のとおりにキャラクターが大きく表示されており、いわゆる“キャラクターゲーム”のような印象も受ける。ホーム画面に表示するキャラクターはプレイヤーが任意に選択でき、そのキャラクターはほかのプレイヤーからも確認できる。レアなキャラを他人に自慢したり、お気に入りのキャラをクランメンバーに知ってもらえるというわけだ。

 今後の展開について坂下氏は、「原作がしっかりしているので、我々も読み応えのあるストーリーを追加していきたい。『黒猫のウィズ』のアナザーストーリーを配信予定」と語る。さらにマップの追加やイベント、コラボレーションなども計画中。原作『黒猫のウィズ』のファンにも楽しめる内容となっている。

 発表会後半に『黒猫のウィズ』の生みの親であるコロプラ Kuma the Bear開発本部 黒猫のウィズ プロジェクトマネージャー・うがぴよ氏が登壇。うがぴよ氏は「スマホで3年半前に出した『黒猫のウィズ』を、より多くの人に遊んでもらえるのはうれしい」とPC版を歓迎した。

 うがぴよ氏のコメントに対して、畠山氏は「大勢のファンがいるゲームなので、事前にうがぴよさんとしっかり打ち合わせをして開発に臨んだ」と開発裏話を語った。

 3人のトークセッションで、うがぴよ氏は『黒猫のウィズ』の開発でもっとも気をつけているのは「ファンを傷つけないこと」と言う。本作はこれまでにさまざまなコラボを展開してきたが、『黒猫のウィズ』のファンだけでなく、コラボ先のコンテンツのファンも傷つけないように細心の注意を払ってきたそうだ。『黒猫のウィズ』をいかに大事に育ててきたのかがよくわかる、心のこもった温かいトークだった。

 『黒猫のウィズPC』記者会見の最後に、うがぴよ氏は「新作のPC版は、スマホ版とは違った『黒猫のウィズ』の文化を作っていただけたらと思っています。よろしくおねがいします」とコメント。PC版の開発を担当する畠山氏、坂下氏と同じくらい、うがぴよ氏もPC版の展開に注目しているようだ。

 本作のサービス開始に先駆けて、すでに9月1日からYahoo!mobageにて事前登録がスタートしている。お気に入りの精霊1枚を事前に獲得できるので、ぜひ登録してほしい。

●スマホアプリ『アルテイルクロニクル』はオンラインカードゲームの最終形!?
 発表会の後半は、スマホアプリ『アルテイルクロニクル』が登場。コアエッジがいままで培ってきた“オンラインTCG(トレーディングカードゲーム)”のノウハウをスマートフォン向けにアレンジし、いままでにないバトルを体験できるという新作。果たしてどこが新しいのだろうか?

 本作のプロデューサーを担当するコアエッジ ゲーム事業部部長・大川祥吾氏は『アルテイルクロニクル』について、「オンラインカードゲームではあるけれど、“オートバトル”に振り切ったゲームシステムを採用」と紹介した。

 『アルテイルクロニクル』は一般的なTCGと同じように、プレイヤーは集めたカードでデッキを作って戦う。しかし戦闘はすべてオートバトルで、プレイヤーは一切何もしない……と言うか、できない。つまり試合を始めた瞬間、勝敗は決まっているワケだ。これだけを聞くと「おもしろいのか?」と疑問を持つ読者も多いだろう。

 しかし大川氏は「TCGの楽しさは試合だけではない。デッキを構築しているときも楽しい」と語った。この意見に同意するTCGファンも多いだろう。所持しているカードを組み合わせ、脳内であれこれシミュレーションをしているときこそ、時間を忘れて没頭してしまうはずだ。TCGプレイヤーの多くは、試合よりもデッキ構築の方が時間を費やしている。そこで、『アルテイルクロニクル』はこの部分にスポットを当ててデザインされた。

 オートバトルを採用した理由はこれだけではない。大川氏は「一般的なTCGの試合は、決着がつくまでに数十分以上かかる」と分析。これでは外出先で気軽に遊べるゲームにはならない。大川氏が想定している『アルテイルクロニクル』の遊びかたは、自宅でじっくり遊べるときはデッキの構築を行い、外出先の時間がないときは対戦をしてもらう。オートバトルは試合スタート直後にスキップできるので、最短試合時間はわずか3秒。これならちょっとした休憩時間に何試合もこなせる。

 また、対戦相手がその時間にログインしていなくてもよい利点もある。サーバー上にはつねに大勢のプレイヤーのデッキが保存されているので、プレイヤーが好きなタイミングで対戦を申し込め、結果を確認できる。

 大川氏のゲーム紹介について、本作の公式プレイヤーとして招かれた人気美人YouTuber・せきぐちあいみさんは、「おもしろそう!」と期待を寄せる。せきぐちさんはカードゲーム『Shadowverse』や『Hearthstone』のプレイヤーのようで、これまでの自身の体験談を踏まえながら、オートバトルに特化させた『アルテイルクロニクル』のシステムに興味を示していた。

●バトルはオートだけどスキルの組み合わせは無限大
 大川氏のプレゼンテーションはゲーム本編の解説に移った。『アルテイルクロニクル』に登場する各キャラクターは、“リボルバースキル”と呼ばれる5種類のスキルを装備できる。バトル中はこのスキルの中から、ランダムでどれかが発動する仕組みになっている。

 そのため、プレイヤーがデッキ構築時に考えなければならないのは、「どのキャラクターにどのスキルを習得させるか」ということ。キャラクターの属性によって得意不得意はあるが、基本的にどのスキルでも覚えされられるそうだ。ゲストのせきぐちさんは、「あえてそのキャラに合わないスキルを習得させたり……」と、すでに脳内では敵の裏をかくデッキを構築しているようだった。

 『アルテイルクロニクル』のサービス開始は、2016年秋頃を予定している。それに先駆けて、9月1日からクローズドβテスターの募集を開始したので、TCGファンの読者はコアエッジの公式サイトで確認しよう。

 記者会見の最後に大川氏は、サービス開始後の計画を発表した。毎週トーナメントを行ったり、オフラインイベントなども積極的に開催していくそうだ。とくにオフライン大会には力を入れるそうで、「優勝者が賞金100万円を獲得できる大会を企画する」と発言した。

●「笑顔や悔しさを感じられるゲームを作っていきたい」――コアエッジCEO・宮本氏
 2本の新作発表が終わった後、コアエッジ代表取締役CEO・宮本貴志氏が登壇。集まった関係者に感謝の気持ちを伝え、「我々はこれからもユーザーのみなさんを楽しませていきたい。笑顔だけじゃなく、ときには悔しさを感じるゲームのように、お客様の“心を動かす”ゲームを作っていきたい」と挨拶し、記者会見を閉会させた。

最終更新:9月2日(金)13時16分

ファミ通.com