ここから本文です

浪江で特例宿泊開始 26日まで、126世帯307人申請

福島民報 9月2日(金)10時16分配信

 東京電力福島第一原発事故で全町避難が続く福島県浪江町で1日、避難指示解除準備、居住制限両区域を対象にした初の特例宿泊が始まった。彼岸時期に合わせて26日まで実施する。町によると、31日までに126世帯(307人)が申し込んだ。
 「やっぱりわが家は安心できるね」。同町権現堂の佐藤秀三さん(71)、芳子さん(69)夫婦は家の中の片付けをしながら笑顔を見せた。
 これまでは週1回程度、二本松市の仮設住宅から一時帰宅して自宅の片付けをしていた。2人は「日帰りでは時間に追われて作業が十分にできなかった。特例宿泊は復興に向けて本当に重要だ」と話した。
 町は帰還困難区域を除き、平成29年3月の避難指示解除を目指している。特例宿泊で自宅に寝泊まりして気付いた課題などを町民から聞いた上で、解除に向けた準備宿泊の実施時期を検討する。馬場有町長は「震災前の浪江の空気を思い出しながら、過ごしてほしい」と述べた。
 政府の原子力災害現地対策本部によると7月12日時点での町の世帯数は、避難指示解除準備区域が2922世帯(7533人)、居住制限区域が2957世帯(7907人)、帰還困難区域が1128世帯(3161人)。

■一時宿泊所が開所

 浪江町の特例宿泊開始に合わせ、自宅に泊まれない町民向けの一時宿泊所が1日、町内権現堂にオープンした。
 宿泊所となるのは東日本大震災前、ホテルとして営業していた「ホテルなみえ」。家が壊れたり荒れたりした場合や帰還困難区域の町民らが利用できる。32室を備え、初日は7人が利用した。
 宿泊料は1泊2千円。予約受け付けはホテルなみえ 電話080(3141)1561へ。受付時間は午前9時から午後5時。

福島民報社

最終更新:9月2日(金)11時47分

福島民報