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児童のむし歯防げ フッ化物でうがい作戦

福島民報 9/2(金) 11:27配信

 むし歯のある児童の割合が全国平均より高い現状を解消しようと、福島県と県歯科医師会は予防に効果のあるフッ化ナトリウムの粉末を水に溶かしてうがいをする活動を県内の幼稚園や保育所、小学校に広める。県は粉末の購入費を全額補助する。関係機関が連携して未来を担う子どもの歯を守る。
 丈夫な歯をつくるには乳歯から永久歯に生え替わる時期のケアが重要になるため、園児と児童を対象とする。県は希望する市町村にフッ化ナトリウムの粉末や備品などの購入費を助成する。今年度当初予算に約3700万円を盛り込んだ。県によると、1日までに23市町村から申請を受け、さらに7市町村が申請を検討している。
 フッ化ナトリウムのむし歯予防効果は医学的に裏付けられているが、県と県歯科医師会は安全性の周知と効能への理解を促進するマニュアルを作成した。県健康増進課の和田正孝課長は「フッ化物はほとんどの市販歯磨き粉に配合されており、むし歯予防効果は実証済み。うがいと併用するとさらに効果は高まる」と意義を語った。
 県によると、県内の6歳児のうち、むし歯のある子どもの割合は平成27年度に56・50%で、全国平均の44・85%を11・65ポイント上回り、全国で4番目に高かった。26年度は65・50%で最も高く、早急な対策が求められている。県内ではこれまでも乳幼児期や学齢期に歯磨き指導や食生活指導など生活習慣対策を進めてきたが、むし歯のある児童の割合は減らない状況が続いている。

■相馬市は全10小で実践へ

 相馬市は県と県歯科医師会の事業を利用して市内全ての10小学校で早ければ2学期中に「子どものむし歯緊急対策事業」を始める。
 市教委は各校の担当教員や保護者らに事業内容を説明した上で、希望する児童を把握して開始する。週1回、給食後などに実施する方向で調整している。
 相馬歯科医師会は事業実施を前に6月の「歯と口の健康週間」に合わせて相馬市の飯豊小で「歯・口の健康づくり」をテーマに授業を繰り広げた。児童が歯科医師の指導でフッ化ナトリウムのうがいを体験し、歯の大切さなどを学んだ。

福島民報社

最終更新:9/2(金) 11:48

福島民報