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いいたてクリニック再開 医療で復興支える

福島民報 9月2日(金)11時28分配信

 福島県飯舘村唯一の医療機関で東京電力福島第一原発事故に伴い平成23年6月に閉鎖した診療所「いいたてクリニック」は1日、5年2カ月ぶりに診療を再開した。再開式が村内伊丹沢の同診療所で行われ、来年3月末の村内の一部を除く避難指示解除に向け医療体制を充実させる決意を新たにした。
 再開式には約40人が出席。菅野典雄村長が「一人でも多くの村民が戻るようさらに努力したい」、指定管理者の社会医療法人・秀公会の樋口郁夫理事長が「医療で村の復興を支えるのがわれわれの使命」とあいさつした。
 初日は秀公会から派遣された浅倉司医師が診察を担当した。7月から関根松塚地区の自宅に長期宿泊している庄司喜久江さん(79)は夫隆陳(たかのぶ)さん(79)と訪れた。福島市蓬莱に避難していた時は市内の病院に車で40分かけ通っていた。この日は自宅から10分程度で着き「近くなって安心した」と喜んでいた。
 閉鎖前は月~金曜の午前・午後と土曜の午前に診療していたが、当面は火曜と木曜の午前9時から正午までとする。秀公会の医師3人が診察を分担する。診察日は他に看護師1人、医師補助1人、事務員2人を配置する。
 今月から始まった長期宿泊や避難指示解除後に伴う住民の帰村状況に応じて診療体制を見直す。

福島民報社

最終更新:9月2日(金)11時52分

福島民報