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復帰3戦目も好調 石川遼をその気にさせる日本の“特殊事情”

日刊ゲンダイDIGITAL 9月2日(金)15時12分配信

【フジサンケイクラシック 初日】

 先週、腰痛から半年ぶりの復帰2戦目で、今季初勝利を挙げた石川遼(24)。大会前に「2週も、2試合連続優勝もしたことがない」と勝利に色気を見せ、初日は首位と2打差の3アンダー2位と、好スタートを切った。

「(ファンの歓声は)やってて盛り上がってきますね。良いプレー、驚いてもらえるゴルフをやっていきたい」(石川)

 2月に腰椎ヘルニアと診断され、主戦場の米ツアーから長期離脱を余儀なくされた。その間、治療と腰に負担のかからないスイング改造に取り組み、孤独なトレーニングとリハビリ生活が続いていた。

 だから久々にスポットライトを浴びて心底うれしかったのだろう。KBCオーガスタの最終日は悪天候による3時間の中断があり、表彰式が終わった頃には日もとっぷり暮れかけていた。福岡から羽田に飛ぶ最終便が迫るなか、約30分間も丁寧に、メディアの質問に答えた。

 石川は高校1年生のアマチュア優勝で一躍脚光を浴び、プロ転向。史上最年少賞金王、最年少で通算10勝に到達など記録を次々と塗り替え、常にメディアから注目されてきた。スター選手不在で人気低迷の日本ツアーに救世主のごとく現れ、日本人初のメジャータイトルも可能とまで期待された。いつもゴルフ界の中心にいたのだ。

 ゴルフ記者がこう言う。

「石川が米ツアーに参戦した13年はスポーツ紙だけでなく、一般紙、通信社、テレビ局など50人以上が全米各地で行われた大会について回った。石川もまだ英語をうまく話せなかったから、担当記者たちと楽しそうにベラベラしゃべっていました。ところが米ツアーで勝てないどころか、成績が一向に良くならないものだから、1社また1社と米ツアー取材から撤退し、今ではNHKと通信社、それに数人のゴルフ記者しかいない。寂しい状況です。石川を取り巻く日本と米国のギャップを痛いほど知っている。先週勝って、月曜日発売のスポーツ6紙のうち、4紙が1面でデカデカと報じた。成績不振の米ツアーで戦っていたら、絶対あり得ないことです」

 米ツアーでダメでも日本ツアーに戻って勝てば、昔のようにチヤホヤされるのがよくわかったはずだ。

「石川はもともと多くの人に注目されるのが大好きで、コメントも優等生。リップサービスも得意です。この日も『(会場は)PGAツアーをやってもおかしくない』とまで言った。そこまで言うかと苦笑いの関係者もいました」(ツアー記者)

 昨年12月の「日本シリーズ」で優勝した際には、スポンサーへの挨拶をはさんで延々1時間以上もいやな顔ひとつせず、記者会見に応じている。

 メディアに自分自身をアピールできる――。これが今の石川にとって大きな力になっているのは間違いない。

最終更新:9月2日(金)15時12分

日刊ゲンダイDIGITAL

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。