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<高校野球>監督交代で新風なるか 御殿場西と常葉菊川

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月2日(金)17時40分配信

 常葉菊川高野球部を10年間指揮し、2007年の選抜優勝などを成し遂げた森下知幸前監督(55)が今夏の全国選手権を最後に退任し、このほど、御殿場西高の監督として指導を開始した。一方、常葉菊川は同校OBの高橋利和新監督(30)が秋季西部地区大会順位決定1回戦で公式戦初采配を振るった。両校が静岡県高校球界にどんな“新風”を吹かせるのか注目される。



 ■攻守ともに徹底指導 御殿場西

 秋季東部地区大会で敗退した御殿場西は来春に向けて再スタートを切った。練習初日を迎えた森下監督は半月ぶりに練習着に袖を通し、「よし行くぞ」と気合を入れた。

 1、2年25人。「真面目でおとなしい」という印象を持った新指揮官は、最初からエンジン全開だった。「元気を出せ」。大声を張り上げ、グラウンドを駆け回った。手始めは約2時間半の守備練習。シートノックでは最初は緊張から動きが堅かった選手に徐々に笑顔が出た。「監督の元気に負けないよう、活気を出していきたい」と土屋琢朗主将。

 フリー打撃で逆方向への打球が多いと見た指揮官は「まずは思い切り振ること。来春には外野ネットをばんばん超えるようにしたい」と新天地でもフルスイング指導を貫く。

 全体練習を終えても二遊間には特守、中軸打者にはスイング指導という充実ぶり。土屋主将は「監督の教えで常葉菊川のような好守ができるなら、僕らにもうまくなるチャンスがある。吸収したい」と意欲を見せた。

 ■足絡めた攻撃強みに 常葉菊川

 常葉菊川は、秋季西部地区大会順位決定1回戦で掛川東を9-7で下して、新チームの初陣を白星で飾った。9度の盗塁を試みて6度成功。高橋新監督は「全員に走らせる。盗塁して1ヒットで返す攻撃を徹底したい」と強調した。

 前監督が残したフルスイング打線と鉄壁の二遊間という特徴は継承し、加えて積極走塁を新たなチームカラーとして打ち出した。俊足選手が特別多いわけではない。相手投手の癖や配球を見抜き、盗塁成功率アップにつなげていく。「歴代チームより積極的に行きたい。失敗を恐れずトライさせ、植え付けていく」と指揮官。

 二遊間の技術は、先輩から後輩へと引き継ぐのが菊川の習わしだ。今年も遊撃手の赤井啓輔前主将ら3年が引退後も練習に参加し、指導している。「自分たちにできることをしたい」(赤井)と、助言を惜しまない。伝統に新たな強みを融合させた新生常葉菊川へ。藤原駿主将は「守備と走塁でリズムをつくって打撃につなげたい」と意気込む。

静岡新聞社

最終更新:9月2日(金)17時40分

@S[アットエス] by 静岡新聞