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クーラー病にぴったり!?水の怪物も頼った吸玉療法を体験

デイリースポーツ 9月2日(金)10時10分配信

 競泳4連覇を果たしたマイケル・フェルプスの肩に謎のアザがあるー。日本のメダルラッシュに沸いたリオ五輪で、このアザがちょっとした話題になった。報道によると、カッピング(吸玉)といわれる民間療法の痕で、熱したガラスやプラスチックのカップを皮膚にあてて吸着させることで、血行を促進し疲労回復をはかる施術らしい。もちろん民間療法なので、確とした科学的根拠はないのだが、あの怪物も頼ったとなると試してみたい。その効能のほどを確かめに、大阪は福島の永久鍼灸整骨院を訪ねた。 

 永久院長「発祥は紀元前3000年のギリシャで、イギリスやフランスなどでも盛んだったようですよ。そこからギリシャを経て中国へと伝わっていったようです」

 まさかそんなに歴史があるとは。アスリートにとってはやはり疲労回復が望めるということでしょうか。

 「カッピングは皮膚を引っ張ることで、血管が膨らみます。血管に張り付いたコレステロールが引きはがされて硬化を防ぐのと同時に、血行が促進し、体内の老廃物が排出され、疲労回復を図ります。マッサージなどで届きにくい深部まで届くのも特徴です。“押してダメなら、引いてみろ”というわけですね」

 なるほど、聞いているだけで効きそうだ。もしそれがプラシーボ効果(偽薬効果)だとしても、万全の準備をしたという自信がアスリートを支えるのだろう。

 「一昔前ならアントニオ猪木さんを始めとする新日本プロレスもやっていましたし、競泳、柔道などでも行われてきたようです」

 ではいざ尋常に、お願いします!

 永久鍼灸院では、熱する代わりに真空器を使う。カップ内の圧力を下げることで皮膚に吸着するわけだが、チラッと覗いてみると、皮膚が1~2センチ近く盛り上がってめりこんでいるではないか!背中に計25個のカップが並ぶさまは、図鑑で見た恐竜のようでちょっと異様な光景だ。皮膚がチリチリ焼けているような独特の痛みは、5分もすると和らぎ、じんわりと温まってくるのがわかる。あっという間の15分。例のアザが背中いっぱいにできあがった。 

 「3~40分もすれば、かゆくなるくらい熱くなったりしますよ。アザにも個人差があって青くなったり、赤くなったり、全く色がでない人もいます。色がでないのは相当疲れがたまっていて、届いていないと考えられるのですが…」

 記者の場合は腰や脇は真っ赤なアザ、背中の中心から肩にかけては薄ピンクのアザができた。背中から肩にかけてが一番凝っている実感があったので納得の結果だ。終えた直後はとにかく「背中が熱い」。しかし1時間後ぐらいに火照りが冷めてくると、体が軽くなったのを実感した。

 今回申し込んだのは15分で2000円のコース。夏の間、クーラーの冷風を浴び続け、凝りに凝った身体をほぐすのにピッタリだ。ちなみにこのアザ、1週間近く残る。その間アスリート気分に浸れるともいえるが、公衆の場でうっかり晒して“怪物”扱いされないよう、ご注意を。(デイリースポーツ・百瀬 啓太)

最終更新:9月2日(金)11時18分

デイリースポーツ