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ハリル監督、格下UAEに黒星発進 「失敗」起用で逆転負け

スポーツ報知 9月2日(金)6時6分配信

◆ロシアW杯アジア最終予選 ▽B組第1戦 日本1―2UAE(1日・埼玉スタジアム)

 ハリル・ジャパンが、6大会連続W杯出場へ初の黒星発進となった。初戦に臨んだFIFAランク49位のB組日本は、ホームで同74位のUAEに1―2で敗戦。前半11分にFW本田圭佑(30)=ACミラン=のゴールで先制したが、同20分に今予選9戦目で初失点を喫し、審判の判定にも泣き逆転負け。1998年のフランス大会以来、アジア最終予選で初戦を落とした15例すべてでW杯出場を逃すなど確率0%。日本は6日にタイとアウェーで第2戦を行うが、2連敗となれば指揮官の去就問題にも発展しかねない。

 満員に埋まった埼玉スタジアムが静まりかえった。衝撃的な黒星にサポーターは言葉を失い、ブーイングもわずか。うつろな目をしたバヒド・ハリルホジッチ監督(64)は、ベンチに座ったまま立つことができなかった。「本当に心の底からがっかりしている。これが我々の実力。受け入れるしかない」。格下UAEに痛恨の黒星。データ上は過去の成績からW杯出場の可能性はゼロとなった。

 不運はあったが、結果がすべてだ。試合前に長友、槙野、昌子が負傷で離脱。ベンチ外の柏木の代役として大島を代表デビューさせた。日本代表のW杯最終予選初戦でAマッチ初出場初先発の選手は初。リオ五輪でも活躍した若手の可能性を信じたが、裏目に出た。1―1で迎えた後半9分、大島はPKを献上。「何人かはこの試合は失敗。なぜ選んだのか私も疑問を抱いている。ただ、選んだ私の責任。選手選考は簡単ではない。分母が広がっていないのだから」。大島だけではなく、コンディション不良の選手がいたことを指摘し厳しい表情を浮かべた。

 ホームのはずが、カタール人審判の“中東の笛”もあった。ファウルを取ってほしい場面では流され、相手の反則とみられるプレーでは日本側に笛がなった。後半32分には浅野のシュートがゴールを割ったように見えたが得点は認められず。ハーフタイムでは選手に「審判、日本側についてない」と警戒するよう指示。怒りは頂点に達し真っ赤な顔をしてピッチに入り、審判から注意される場面もあった。日本協会ではアジア・サッカー連盟(AFC)に抗議文を提出したが、ゴールを奪う決定力不足もあり当然の敗戦だった。

 昨年のアジア杯準々決勝ではPK戦の末に敗れたUAEに返り討ちにあった。相手が2か月合宿を行ったのに対し、日本は全員で練習できたのは2日間。準備期間は圧倒的に短かったが、これまでの日本代表監督は、逆境をはね返してきた。

 6日はアウェーでFIFAランク120位の格下タイと戦う。「今夜の日本代表は真の姿ではない。まだ9試合残っている。希望は失っていない」。最後は強気の言葉を取り戻したが、2連敗となれば去就問題にも発展しかねない。絶体絶命の状況でハリル監督が、敵地に乗り込む。

最終更新:9月2日(金)6時6分

スポーツ報知

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