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Samsung「Galaxy Note 7」を分解

EE Times Japan 9月2日(金)13時29分配信

 2016年第2四半期(4~6月)のスマートフォン出荷量(米調査会社のIDC調べ)において、復調の兆しを見せたSamsung Electronics(サムスン電子)。同社が2016年8月に発表したばかりの最新スマートフォンが「Galaxy Note 7」だ。

【「Galaxy Note 7」メインボード裏面の写真など他の画像へ】

 Galaxy Note 7は、前世代の「Galaxy Note 5」と同じ5.7インチの有機ELディスプレイを搭載。プロセッサは、「Galaxy S7 edge」同様、Qualcommの「Snapdragon 820」あるいは「Exynos 8890」が採用されている。RAMは4Gバイト。バッテリー容量は3500mAhである。Galaxy Noteシリーズとしては初めて、IP68相当の防水、防塵(ぼうじん)に対応した機種でもある。さらに、USB Type-Cコネクターを搭載していることも特長だ。

 グローバルでは2016年8月19日に発売されているが、発火や過熱問題によって出荷が止まっていると、同年9月1日(米国時間)付のReuters(ロイター通信)が報じている。

■メインボード表面の部品

 モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、Galaxy Note 7を分解しているので、メインボードを中心に紹介したい。

 まず、メインボードの表面に実装されている主なデバイスは次の通りだ。

・赤色:Samsung Electronicsの4Gバイト LPDDR4 SDRAM。QualcommのSoC(System on Chip)「Snapdragon 820」の上に積層されている
・オレンジ色:SamsungのUFS 2.0対応64Gビットメモリ。「KLUCG4J1CB-B0B1」と刻印
・黄色:Avago Technologiesのマルチバンド・マルチモード・モジュール「AFEM-9040」
・緑色:NXP SemiconductorsのNFCコントローラーIC「67T05」
・水色:QorvoのRFモジュール「QM78064」、フロントエンドモジュール「TQF6260」、受信モジュール「QM63001A」
・青色:Qualcommのオーディオコーデック「WCD9335」およびDSP「DBMD4」
・ピンク:村田製作所のフロントエンドモジュール「FAJ15」

■メインボード裏面の部品

 メインボード裏面に搭載されている部品は、次の通りである。

・SamsungのWi-Fiモジュール「3420S7 G707A3」
・WacomのタッチコントロールIC「W9018」
・ZF10 110630 0625
・QualcommのPMIC(パワーマネジメントIC)「PM8996」「PM8004」
・Qualcommのエンベロープトラッカー「QFE3100」
・QualcommのRFレシーバーIC「WTR4905」「WTR3925」
・IDTのワイヤレス給電レシーバーIC「P9221S」、PB02 603PD9 1625ELn、パワーIC「MAX77838」

■バッテリーを取り外す

 前出のロイター通信は、バッテリーが発火していると報じている。こちらが、iFixitが本体から取り外したバッテリーの写真だ。容量は3500mAh(13.48Wh)である。

 ロイター通信によると、複数の韓国メディアが、匿名の情報として、Samsungが間もなくGalaxy Note 7のリコールを公式に発表すると報じているという。Samsungはこれらの報道に対してコメントすることを拒否したようだ。

■曲面ディスプレイで修理がしにくい

 なお、修理のしやすさは10段階中「4」だった(最も修理しやすいのは「10」)。「iPhone 6s」や「iPhone 6s Plus」は「7」だったので、iPhoneに比べると修理しにくい(分解しにくい)との結論を、iFixitは出している。修理がしにくい主な要因として、iFixitは曲面ディスプレイを挙げている。ディスプレイがカーブしていることに加え、強力な接着剤が使われているので、ディスプレイを取り外す時にどうしても割れてしまうという。

最終更新:9月2日(金)13時29分

EE Times Japan