ここから本文です

サムスン、新型スマホ「ノート7」を回収へ バッテリーに問題

ロイター 9月2日(金)17時37分配信

[ソウル 2日 ロイター] - サムスン電子<005930.KS>は2日、最新型大画面スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーノート7」を回収すると発表した。バッテリーに不具合が見つかったためで、米国など10カ国で当面販売を停止する。

サムスン電子は声明の中で、交換の準備に2週間程度かかるとの見方を示している。販売再開の時期については明らかにされていない。

ノート7は10カ国で発売され、250万台販売された。

このうち、中国で販売されているものは、異なるバッテリーを使用しているため、問題は発生していない。このため、中国での販売は停止していないという。

韓国では9月19日から交換を開始する。

また、別の機種への変更を認めることも検討している。

交換にかかる費用について、具体的な額は示せないが相当な額に上るとした。

記者会見したスマホ部門のトップ、高東真(コ・ドンジン)氏は既に消費者に販売した分だけでなく流通在庫も交換する方針を示した。

不具合によるスマホの回収は珍しくないが、サムスンとしては異例な規模となる。アナリストはサムスンの評価を落としかねないとして、迅速に対応し打撃を最小限にとどめる必要があると指摘している。

韓国投資証券のアナリスト、ジェイ・ユー氏は「回収の費用よりも販売が減少する可能性を懸念している。業績に悪影響を及ぼす公算が大きい」との見方を示した。

クレディ・スイスは回収や販売の遅延により2016年のサムスンの営業利益が「最悪の場合」1兆5000億ウォン(13億4000万ドル)押し下げられるとの試算を示した。ただ第4・四半期までに問題が解決し、より小幅な損失にとどまる可能性が高いとした。

サムスンは今年の営業利益を30兆2000億ウォンと予想している。

HI証券のアナリスト、ジェームズ・ソン氏は、サムスンは回収したスマホの部品を再利用し費用を抑えることができると指摘した。

同氏は「サムスンが問題の機器を修理ではなく回収するのは賢明だ。消費者の信頼感を高め将来の売り上げの落ち込みを抑えることができる」と分析した。

現代証券も1日に公表したリポートで、ノート7の問題は「数週間」で解決できるとの見方を示し、第3・四半期の営業利益予想を8兆5000億ウォンに据え置いた。

*内容を追加しました。

最終更新:9月2日(金)20時53分

ロイター