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「後妻業の女」鶴橋監督、次回作は「江戸末期から現代につながる時代劇」

スポーツ報知 9月2日(金)14時13分配信

 【モントリオール(カナダ)】第40回モントリオール世界映画祭でこのほど公式上映された映画「後妻業の女」(公開中)の鶴橋康夫監督(76)が1日(日本時間2日)、スポーツ報知の取材に応じ「江戸末期から現代につながる時代劇を撮ってみたい」と次回作の構想を明らかにした。

 日本公開からまだ1週間。観客600人を集める大盛況だった30日の公式上映からわずか2日。だが、読売テレビのディレクターとして、そして映画監督として、半世紀に渡り映像製作の第一線で活躍し続けてきたとあって「常に企画は4、5本は持っている」という鶴橋監督。中でも挑戦したいのが江戸末期から平成に渡り、4代の男女の愛憎を描く時代劇だという。「原案の脚本はできている。もちろん撮影できるチャンスがあるかどうかはわかりませんが、努力は続けます。『後妻業の女』は2か月で撮ったけど、3か月かけて撮影したい」と意気盛んだ。

 映画監督作は07年の「愛の流刑地」、11年の「源氏物語 千年の謎」に続き3作目。海外映画祭への参加は今回が初めてだ。公式上映では現地の観客とともに作品を見た。「海外の観客の方も、僕が脚本を書いている時に笑って欲しいと思っていたポイントと同じだった。外国人の方が英語の字幕であれだけ反応するっていうのは、古今東西、地域を問わず、映画って面白いんでしょうね。それは再認識しました。なんでモントリオールに来たのかは最後までわからなかったけど、光栄だと思うし、来てよかったなと思う」。上映後、市内で知らない人から「ムービーディレクター!」と声をかけられたことを笑顔で明かした。

 映画監督デビュー前は、長くテレビ界で活躍してきた。「映画に対する敬愛はある。最初は、東宝の方に『ネズミを捕らないネコはネコじゃない』ってくどかれて、今はおそるおそる3本目を撮った感じ。映画って大きな勝負。ちっちゃな炉端の幸せみたいなものがありながら、ここで安住していいのか、という。作品が大コケする可能性もある。でも、最近はどこか心が映画にのめり込んでいる自分がいますね」。

 日本での公開前日は、丁寧に体を洗い、下着も新しいものに替えて初日舞台あいさつに臨んだ。「いっぱい人が来てくれて。お客さんには土下座してありがとうって言いたくなった」。作品は公開前の予想を上回り、興行収入17億円を見込めるヒット。成績はもちろんだが、次の作品を撮るチャンスが広がったことを何よりも喜んでいる。

最終更新:9月2日(金)14時13分

スポーツ報知