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稀勢、日馬に8連敗!11日秋場所暗雲、横審委員長「綱取り非常に難しい」

スポーツ報知 9月3日(土)5時32分配信

 大相撲の横綱審議委員会(横審)の稽古総見が2日、東京・両国国技館で行われた。3場所連続の綱取りに挑む大関・稀勢の里(30)=田子ノ浦=は横綱・日馬富士(32)=伊勢ケ浜=に8連敗。期待外れの低調な内容に横審の守屋秀繁委員長(75)は「(昇進は)非常に難しいと思います」とダメ出しした。名古屋場所13日目の直接対決で敗れ優勝を奪われた天敵に完敗し、早くも綱取りへ不安が立ちこめた。

 全く歯が立たない。力量と仕上がりを見る総見の稽古場で、稀勢の里は日馬富士に子供扱いされた。低い当たりから土俵の外に何度も運ばれ、転がされた。「もう1丁!」と横綱に指名され続けて、気がつけば8連敗を喫していた。終盤には顔を張られるダメ押しまでされた内容に、綱を奪う勢いは感じられなかった。

 同じ大関の豪栄道(境川)や照ノ富士(伊勢ケ浜)にも力負けした相撲が目立った。期待を裏切られた守屋委員長はバッサリと切り捨てた。「ダメですね。稽古場で勝てないなら本番でも勝てない。非常に難しいと思います。日馬富士は(昇進を)諦めさせるために、あれだけやったんじゃないですか」。13勝、13勝、12勝と好成績を続け、秋場所(11日初日・両国国技館)では優勝さえすれば横綱―。この条件を設定した横審の長だけに、ピリッとしない綱取り大関への注文は厳しくなった。

 最後はぶつかり稽古の胸まで出した日馬富士は「お互いにいい汗を流せた。いい稽古をしたからね。最後を締めたかった」と2004年の九州場所で同時入幕した大関を気遣う余裕も。日頃から「横綱の力もあるし、品格もある」とライバルの実力を認めていた。だがこの日は“前哨戦”で圧倒して格の違いを見せつけてやるという綱のプライドが透けて見えた。

 稀勢の里は右足首を痛めて、夏巡業には8月10日の福島から途中参加。この日は左足首にテープを巻いていた。「良くも悪くもという感じ。修正点? 自分が分かっていますから。しっかり調整して、いい状態で(初日を)迎えられたらいい」と、疲弊した体と相談して稽古を重ねている様子。幸いにも3日からは関取衆が集う二所ノ関一門の連合稽古が始まる。ダメ出しされた相撲を上向かせれば、綱取りの気配は漂ってくる。(網野 大一郎)

最終更新:9月3日(土)5時32分

スポーツ報知