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【全米テニス】“大人の錦織”3回戦進出 雨で3時間中断も戦略練り直し

スポーツ報知 9月3日(土)6時12分配信

◆テニス 全米オープン第4日 ▽男子シングルス2回戦 錦織圭3―1カレン・ハチャノフ(1日、米ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター)

 【ニューヨーク1日=大和田佳世】男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク7位で第6シードの錦織圭(26)=日清食品=は、世界ランク95位のカレン・ハチャノフ(20)=ロシア=を6―4、4―6、6―4、6―3で下した。198センチと長身の相手に苦しみながら、第3セット途中で雨による約3時間の中断を挟み戦術を変える大人の対応で押し切った。

 昨年まさかの1回戦負けを喫したコートで、錦織が成長を示した。開始から約5時間10分、厳しいコースを突く195キロのサービスエースで決着をつけた。「しっかり下の選手に勝ち切ることができた。そういう面で強くなっていると思う」。長身から放たれるサーブやショットに押されても、決定打になりそうなボールを拾われても、感覚が合わずミスが出ても、要所を逃さず勝利をもぎ取った。

 雨は敵にも味方にもなった。第3セット4―3の第8ゲーム。ブレイクチャンスを阻まれたところで雨粒が落ち出した。「リズムができた時に中断に入った」。しかし約3時間の中断中コーチ陣と話し合って戦略を練り直した。第1サーブは攻めより安定性を重視し、得意のストローク戦に持ち込む。打ち合いで先に仕掛ける。意識の違いが終盤の5ゲーム連取につながった。

 18歳だった08年、当時世界ランク4位のフェレールを破った。「映像を見ても、よくこんなプレーできるなという思い切ったプレーがあった」という思い出深い試合。8年が過ぎ、126位だったランクは7位まで上がり、挑戦を受ける立場に変わった。「どんどん臆することなく打ってこられるのは簡単ではない。試合運びだったり集中すべき場面は明らかに良くなっている」と実感できている。

 右目を気にして第1セット途中でタイムアウトを取り、目薬をさしていたが「まぶたがどうかしていて。半分見えなくて集中できなかった」と冗談交じりに振り返った。若さと勢いだけではない強さで、悲願の頂点へと近づいていく。

最終更新:9月3日(土)9時36分

スポーツ報知