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コーヒーあともう1杯、飲めるかどうか決めるのは遺伝子? 研究

The Telegraph 9/2(金) 10:00配信

【記者:Sarah Knapton】
 コーヒーを飲むと興奮してしまうという人、それはあなたの遺伝子のせいかもしれない。

 今回新たに行われた研究で、コーヒー摂取の習慣がDNAに書き込まれている可能性が示された。遺伝子構造の違いにより、一部の人はカフェインの作用をより強く感じるというのだ。

 英エディンバラ大学(University of Edinburgh)の研究者らが、PDSS2遺伝子に変異を持つ人はコーヒーの摂取量が少ないことを発見した。

 この遺伝子変異により、細胞のカフェイン分解能力が下がり、カフェインがより長い時間体内に残ることが示唆されているという。

 つまり同じ量のコーヒーを飲まなくとも、同様のカフェイン作用を得られる人もいるのだと、研究者らは指摘している。

 論文の主執筆者で、同大アッシャー研究所(Usher Institute)の総長特別研究員であるニコラ・ピラストゥ(Nicola Pirastu)博士は「この研究の結果も、コーヒーを飲みたいという欲求が遺伝子に組み込まれている可能性を示唆する先行研究と合致する」としている。

 ピラストゥ氏は、「遺伝子が私たちの日常の習慣やライフスタイルに非常に重要な役割を果たしているという見方が、この研究によってさらに強まると思う。こういう理解をすることにより、人々がどのように行動するかだけでなく、なぜそのように行動するかを知る一助にもなる。ひいてはその対処法の理解にもつながる」と話している。

 さらにピラストゥ氏は「今回の特定の事例でいえば、コーヒー摂取を促す生物学上の最大の理由は恐らくカフェインだという考えの裏付けになるとみられる」と述べた。

 研究者らは、イタリア南部の小村に暮らす370人と、同国北東部の6村の843人について、遺伝子情報を分析。同時に、1日何杯コーヒーを飲むかという質問を含めたアンケートも実施した。

 この結果、PDSS2遺伝子に変異のある人は、ない人に比べてコーヒーの摂取量が少ないことが分かった。具体的には、1日平均1杯に相当する分だけ少なかった。

 同じ調査を、オランダの1731人に対しても行った。結果自体は類似していたが、分量に差が出たのは、2か国で飲まれているコーヒーのスタイルが異なることが影響している可能性があるという。

 イタリアでは小さいカップでエスプレッソを飲む人が多いが、オランダでは大きいカップでコーヒーを飲むのが一般的で、必然的にカフェインの含有量も増える。

 この論文は、英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に掲載された。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:9/2(金) 11:44

The Telegraph