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正論ばかりじゃ息苦しい!?映画界では“ヴィラン(悪役)”がブーム

dmenu映画 9/2(金) 13:00配信

古今東西、勧善懲悪モノのストーリーが好まれるのは世の常ですが、まもなく公開される映画『スーサイド・スクワット』では、アメコミに登場する歴代の悪党どもが大活躍! 正義の味方ならぬ、ヴィラン(悪党)にスポットを当てた映画が、今にわかに注目を集めています。

勧善懲悪の安心感より、何でもアリの悪党の刺激が好まれる?

時代劇もハリウッド映画も、勧善懲悪モノって、昔から根強い人気を誇っていますよね。どんなに危ない目にあったって、主人公は絶対死なないから、安心してハラハラできる。ここぞ! という場面で登場するお決まりの名セリフやポーズとともに、最後は必ず悪人が罰せられるところにカタルシスが味わえます。

でも、思い返せば、おととし公開されたディズニー映画『マレフィセント』も、古典の名作「眠れる森の美女」を、アンジェリーナ・ジョリー演じる邪悪な魔女視点で描いたダークファンタジーだったし、9月10日からいよいよ劇場公開される『スーサイド・スクワッド』は、スーパーマンやバットマンに投獄されたヴィラン(悪党)たちが、まさかの主役を張りまくっている映画なんです。

最凶最悪のヴィラン軍団が織りなす命がけのミッションから目が離せない!

マーゴット・ロビー扮するツインテールの暴走女、ハーレイ・クインや、ウィル・スミス演じる超一流の腕を持つスナイパー、デッド・ショット。ジャレッド・レトが全身全霊で怪演する狂気の極悪男・ジョーカー。ほかにもウロコだらけの怪力男や魔女、女剣士、縄師、ブーメラン男などなど、死刑や終身刑で収監中だった超個性的な“最凶”のヴィラン軍団が、政府の秘密機関の指示で、いやいやながらも命がけのミッションを遂行するのが『スーサイド・スクワッド』です。

『アンパンマン』にも、宿敵ばいきんまんが主役を務める短編『それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん』がある程……。ここまで正面切ってヴィランをメインにした映画も珍しいですよね。まさに勧善懲悪モノに欠かせない敵役だった彼らにスポットが当たった途端、圧倒的なパワーと存在感を放って輝き始めるから不思議です。ド派手なビジュアルとロックミュージックをBGMに繰り広げられるクレイジーな痛快アクションは、正義のヒーローが霞んで見える!?

昔に比べて清濁併せ呑む度量の広さを持った人たちが増えたのか、はたまた、正論ばかりに息苦しさを覚える人たちが増えたのか!? いずれにせよ、型にはまらずやりたい放題スクリーンの中で暴れ回る超ワガママでぶっ飛んだヴィランたちが、いまの時代の新たな“ヒーロー”として注目を集めているのは確かです。勧善懲悪モノがお好きな方も、もしかするとヴィランの見方が変わるかもしれませんよ。

(映画ライター・渡邊玲子@HEW)

最終更新:9/2(金) 13:00

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