ここから本文です

【台風10号】国立公園の種差海岸でも被害 「淀の松原」倒木

デーリー東北新聞社 9月2日(金)10時41分配信

 猛威を振るった台風10号の影響で、三陸復興国立公園に指定されている八戸市の種差海岸で、景勝地「淀の松原」のクロマツが相次いで倒れた。松並木沿いの遊歩道をふさぎ、一帯は歩行が困難になっている。市は原則として利用を禁止するとともに、倒木の撤去を急ぐ考え。だが、復旧のめどは立っておらず、トレイルや風景を楽しむ観光の痛手になりそうだ。

 淀の松原は、深久保漁港付近から天然芝生地手前までの区間で、樹齢90年以上のクロマツが並木道を形成。環境省が指定する長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」の一部で、市が階段や手すりなどの遊歩道を整備している。

 現地では1日、倒れた大きなマツが何本も遊歩道に倒れ込み、枝や大量の落ち葉が散乱していた。

 市は台風が通過した翌日の8月31日、種差海岸の被害を調査。倒木被害が大きかった淀の松原の遊歩道について、利用者の安全を考慮して歩行禁止にすることとし、迂回(うかい)して進むよう指示する張り紙を設置した。

 市観光課は「少なくとも50本が倒れている。遊歩道上の木の撤去を優先的に、できるだけ早く対応したいが、復旧時期はまだ分からない」とする。

 淀の松原は種差海岸有数の景勝地。種差観光協会の柳沢卓美会長は「強風や積雪による被害はあったが、こんなに多くのマツが折れたのは初めて。根元から倒れているものもあった」と表情を曇らせる。

 今後の対応については「取りあえず歩けるように、遊歩道部分を急いでほしい。時間はかかるだろうが、遊歩道から離れたマツの倒木も撤去し、整える必要がある」と述べ、並木全体の景観への配慮も求めた。

 三陸復興国立公園内では、淀の松原以外にも、倒木や流木による被害が確認されている。環境省八戸自然保護官事務所の知識寛之自然保護官は「枝が折れそうな場所もあるので、歩行者は十分に気を付けて歩いてほしい。被害の詳細を把握した上で、情報発信に努めたい」とした。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月2日(金)10時41分

デーリー東北新聞社