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ホテルから帰還の一歩 浪江で初の「特例宿泊」始まる

福島民友新聞 9月2日(金)8時41分配信

 東京電力福島第1原発事故による全町避難が続く浪江町の帰還困難区域を除く地域で1日、住民が夜間も滞在できる「特例宿泊」が始まった。26日まで。秋の彼岸に合わせ、同町では初めて実施。町は、自宅が傷んで宿泊できない状態になっていたり、帰還困難区域の住民向けの帰還支援策として借り上げた一時宿泊所「ホテルなみえ」をオープンした。

 浪江町は震災前、双葉郡では最多の人口があった。政府は除染で放射線量が下がり、上下水道などの公共設備や防犯上も必要な体制を確保できるとして、特例宿泊に踏み切った。

 対象は居住制限区域と避難指示解除準備区域の5868世帯1万5410人。町人口の約8割が特例宿泊の対象。8月31日時点で126世帯307人が町に特例宿泊を申請、延べ40人がホテルなみえを予約した。

 初日はホテルなみえに7人が予約した。二本松市の借り上げ住宅から同町高瀬の自宅の片付けのためチェックインした住民(87)は「まだ自宅には泊まれないのでホテルを準備してもらってありがたい。避難指示の解除後、すぐに戻れるように自宅の片付けをしたい」と笑顔で話した。

福島民友新聞

最終更新:9月2日(金)8時46分

福島民友新聞