ここから本文です

台風対策 被爆クスノキ剪定

長崎新聞 9月2日(金)9時9分配信

 長崎原爆の爆風と熱線を受けながらも再び芽を出した山王神社(長崎市坂本2丁目)の被爆クスノキの剪定(せんてい)作業が1日、同神社で始まった。伸びすぎた外側の枝などを切ることで全体の枝の量を2~3割程度減らし、強風で幹や枝が傷つかないようにしてクスノキが長く生き続けられるようにする。

 同神社総代会によると、被爆クスノキの剪定は5年に1度実施。台風シーズンが本格化する前に、風を受けて内側の太い枝や中が空洞の幹が折れるのを防ごうと作業に取り掛かった。被爆クスノキは市の被爆建造物等取扱基準で保存対象のAランクに指定されており、約1千万円の費用のうち約780万円を市が補助する。

 枝を切る部分は同神社と業者の樹木医、市が協議して決めた。1日は作業員がクスノキの周りに掛けた足場に登り、高圧線や電線にかかった枝や強風で折れやすい部分をのこぎりで落としていった。剪定は9月中旬まで続き、11月からは幹の腐った部分を削り、土壌改良もする。

 同神社総代会の柴田英敏会長(91)は「世界のクスノキになれるよう作業を見守りたい」、樹木医の久保田健一さん(49)は「末永く残していかなければならない木。いつまでも大切にしてもらえるようにしたい」と話した。

長崎新聞社

最終更新:9月2日(金)9時9分

長崎新聞