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無念・涙・・・生乳を廃棄 地元乳業被災で岩手県岩泉町の酪農家

日本農業新聞 9月2日(金)7時0分配信

 台風10号による大雨で甚大な被害を受けた岩手県岩泉町で、酪農家が生乳廃棄に追い込まれている。同町の生乳を集めて冷却するコールドセンターのある同町乙茂地区の岩泉乳業が被災したためだ。JA新いわてによると町内28戸の酪農家が生乳を出荷できない状況となっている。

 ゴーッ。自家発電機の音が響く中、冷却タンクに入るはずの搾ったばかりの生乳が、尿を入れるバキュームにホースで入れられていく。「おいしい牛乳を作ったのに、捨てるのはつらい」。同町大牛内地区で搾乳牛33頭を飼養するJA酪農生産部会宮古支部長の山崎敏さん(37)が目を潤ませた。

 町内を流れる小本川が氾濫、川沿いを中心に道路が寸断し田畑は泥で埋まった。1日夕方も停電が続く。生乳は、台風が通過した31日朝から出荷できていない。山崎さんは1日当たり900キロの生乳を廃棄している。

 被害に見舞われながらも、東日本大震災時の経験が生きた。山崎さんはトラクターの動力を活用する自家発電機を購入。町内が停電していても、搾乳機や冷却タンクを通常通り使うことができた。山崎さんは「震災を機に大規模な酪農家は自家発電機を購入し、生乳を出荷できる体制は整っている。他の出荷ルートを早急に確保してほしい」と切実に訴える。

日本農業新聞

最終更新:9月2日(金)7時0分

日本農業新聞

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