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塩素剤をプールに投げ込み爆発音 廃棄の福井市職員「甘かった」

福井新聞ONLINE 9月2日(金)8時18分配信

 1日午後4時半ごろ、福井市照手3丁目の市三秀プールで、大きな爆発音が複数回、発生した。市によると、市職員らが期限切れの消毒用塩素剤をプールに廃棄したところ、混合してはならない3種類の塩素剤を同時に投げ込んだため化学反応が起きたとしている。

 この塩素剤3種を混合すると有毒なガスが発生する可能性があり、廃棄した職員は市の調べに対し「混ぜてはいけないということは知っていたが、認識が甘かった」と話したという。住宅密集地の同プール近辺には塩素のにおいが広がり、一時騒然となった。けが人はなかった。

 市スポーツ課によると、同プールは2014年夏から閉鎖されている。管理棟で、市内の小学校のプールで使う塩素剤を保管している。

 当時、プールに水深20センチほどの雨水がたまっており、市職員1人と施設管理の委託業者の3人が期限切れの3種類の塩素剤、重さ計約100キロをプールに投げ込み溶かして廃棄中に爆発したらしい。塩素剤は錠剤と顆粒剤があり、職員は4、5回爆発が起きたと話しているという。

 市環境課が現場付近の空気を検査した結果、有毒な成分は検出されなかったとした。プールに残った水は環境に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、市は2日に搬出して処分する。

 市では通常、塩素剤を廃棄する場合、市内の各小学校の水を張った状態のプールに溶かし成分を薄めて廃棄している。三秀プールでは閉鎖以降、廃棄処理はしていなかったが、この日は雨水がたまっていたため投棄したという。

 市では、混ぜてはならない塩素剤は、同時に廃棄しないことにしているが、明文化したマニュアルはないとしている。

 3種の塩素剤はガスが発生したり、爆発を引き起こしたりする可能性があり、メーカーの説明書では混ぜ合わせを禁じている。同課は「混ぜてはいけない塩素剤を、水中に投入し大量に混ぜ合わせてしまったことが原因ではないか。付近の住民に迷惑をかけ大変申し訳ない」とした。

 発生したガスを吸い込んで気分が悪くなり、その場に座り込む職員もいた。近くに住む女性(34)は「パーンという大きな爆発音が10回ほど聞こえた。発砲音にも似ていて暴力団の抗争が起きたかと思った。驚いて窓を開けると塩素のにおいが漂ってきた」と心配そうな表情で話した。

福井新聞社

最終更新:9月2日(金)12時42分

福井新聞ONLINE