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アマ無線、災害時の活用期待 日本連盟岡山支部、自治体と協定

山陽新聞デジタル 9月2日(金)23時28分配信

 大規模災害で電話が不通になった場合の通信手段として、アマチュア無線の活用が期待されている。アマチュア無線は停電時でも乾電池、車のバッテリーなどを使って通信できるのが最大の特長。愛好家らでつくる「日本アマチュア無線連盟県支部」(平野耕平支部長)は、岡山県内11自治体と災害時の応援協定を結んでおり「万一の時はハム(アマチュア無線家)の力を結集させたい」としている。

 アマチュア無線は、国家試験などに合格して無線従事者免許証を取得した後、呼び出し符号(コールサイン)が記載された無線局免許状が発行されれば使用できる。中国総合通信局によると現在、中国地方には岡山県の約8400局を含め、約2万8千局が開局されている。

 県支部は約1500人が入会し、自治体との応援協定は、阪神大震災から2年後の1997年、県と結んだのを皮切りに、岡山、倉敷、里庄など10市町と締結。災害時に住民の被災情報を集めて自治体に報告する一方、災害対策本部には情報を取りまとめる会員を派遣する。

 アマチュア無線は2011年の東日本大震災でも注目を集めた。日本アマチュア無線連盟などによると、避難所の被災者数や不足物資の情報が無線で発信されたほか、岩手県山田町では道路の崩落や停電で孤立した集落から無線愛好家が助けを求めたケースがあったという。

 県支部は、各自治体が開催する防災訓練にも毎年参加し、連携を深めている。平野支部長は「南海トラフ巨大地震はいつ起きてもおかしくない。万一のときには自助、共助の思いを胸に、無線通信で被災地を救いたい」としている。

最終更新:9月2日(金)23時28分

山陽新聞デジタル