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TDSEとZMPが自動運転分野で協業 インテリジェント車両センサー解析にAI持ち込む

日刊工業新聞電子版 9/2(金) 17:40配信

テスト環境からデータ解析まで一貫提供

 テクノスデータサイエンス・エンジニアリング(TDSE、東京都新宿区、城谷直彦社長、)とZMP(同文京区、谷口恒社長)は、自動運転車や先進運転支援システム(ADAS)の開発・検証向けに、人工知能(AI)を活用した解析サービスを近く始める。ZMPが展開中の実機を使った検証支援サービス「ロボットテスト」とTDSEの解析技術を活用。自動運転車やADASの分野で、IoTでつながる製品や人のデータ解析を効率化する。

 サービスの名称は「インテリジェンス車両センサー解析サービス」。米マイクロソフトのクラウド基盤「アジュール」と連携する。自動運転車などロボット化された多様なモノから得られるビッグデータをアジュール上に取り込み、機械学習やAIを駆使して客先ごとの課題を解析する。

 ZMPは検証計画の策定や、実験に伴うIoTデータの取得などを担当。解析はTDSEが請け負う。

 統計解析や数理計算に優れたデータサイエンティストがAIや機会学習などを駆使して解析する。このため人手による実測では網羅できない広範なデータから、精度の高い結果や解決策を見いだすことが可能。

 ユーザー企業はテスト検証用の解析システムや実験環境のすべてを自前で構築する必要がなく、IoTの中核を担う自社製品開発に専念できる。要望に応じ、解析アルゴリズムの一部などをユーザー企業に開放したり、OEM供給したりする考え。

 主なターゲットは自動車や車載機器、半導体メーカーなど。自動車の場合、メンテナンス時に診断用機器をつなぐ接続口「OBD―II」から取得可能なデータ群や、「CAN」と呼ぶ車載LAN上のデータを解析する。

 具体的な活用事例では走行実績データと分析を保険サービスに適用したり、位置情報と車両状況をカーシェアリングの利便性向上に役立てたりできる。このほか、自治体向けに路面の補修場所を特定するサービスや、タクシー業界向けに集客効率化を高める解析サービスなども想定する。

最終更新:9/2(金) 17:40

日刊工業新聞電子版