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991台限定!50年ぶりに復活した新型ポルシェ「911R」、これが名実ともに最上級の911だ!

オートックワン 9/2(金) 20:09配信

ポルシェ「911R」。その生産台数は、世界限定991台。もちろん全量がすでに完売しており、日本ではわずか20名(台)弱の幸運なユーザーが契約リストに名を連ねているという。

欲しくてもすでに完売!ポルシェ「911R」を写真でチェック(画像57枚)

こうした希少性に加え、これまで911シリーズの頂点に立っていた911GT3RSの2530万円を超える、2629万円という価格設定もまた現代に蘇った911Rのトピックス。

限定モデルとはいえ、911Rのほうが高価なプライスを掲げている。つまりこのクルマは、名実ともに最上級の911なのだ。

はじめ、GT3RSと同じ500馬力の自然吸気フラットシックスを積み、2ペダルの7速PDKではなく6速MTのみの設定で、さらにカーボンフェンダーやマグネシウムのルーフなどによりボディが約50kgも軽量化されたタイプ991の“R”が登場すると聞いたとき、正直背中がゾクッとした。

私の年代のレース経験者には、2ペダルのスポーツカーが些か(いささか)馴染まない。単なる好き嫌いではなく、自分の意思と手足を使ってブレーキングとギアダウンするその操作に、プロならではのスキルを披露できると考えているからだ。

同じパワーを持つクルマ同士なら、レースの勝敗を左右するのがもちろんブレーキングの勝負。トゥ&ヒールのテクニックが熾烈なバトルを制す鍵になる。

だが2ペダルのPDKになってからというもの、そうしたテクニックの差が最新のハードによって必然的に縮まってしまったのだ。

そんなことを考えながら、911Rに対面した。レースのホモロゲーションモデルとして初代911Rがデビューしたのは1967年。

そこからほぼ50年ぶりに復活した伝説のネーミングを受け継ぐ現代の911Rとは、いったいどんなポルシェなのだろうか。ドイツはシュトゥットガルトにあるポルシェの本拠地を中心に、一日じっくりと911Rのステアリングを握ってきた。

911本来のソリッドなスタイル

用意されたテストカーは、シルバーカラーに幅が広いグリーンのストライプが2本入った仕様。白ボディに赤のストライプもあるが、個人的にはいかにも911Rだと言わんばかりのストライプはナシで乗りたいところだ。

しかし、固定式のリアスポイラーがどうしても目を引く911GT3RSよりもエクステリアはシンプルなので、911本来のソリッドなスタイルは強調されていていい。例えるなら、それはまるで枝葉が削ぎ落とされた、強くしなやかな檜(ひのき)の原木を見ているようでもある。

もちろんスポイラー付きのホットな911も悪くないが、911Rのスタリングはカラーリングを除けばGT3RSよりもすっきりしているから、必要以上に熱狂的なクルマ好きだと周囲にアピールしないところはいい。

GT3RSが欲しくても、見るからに戦闘モード全開のスタイルでは、どこか気恥ずかしいと思う人もいるだろう。何を隠そう自分もそのひとりで、この911Rのアピアランスであれば、周囲に変質的なクルマ好きだとバレずにすみそうだ。

コクピットは見慣れた911のそれだが、軽量化を狙ったカーボン製フルバケットシートがこのクルマの出自を物語る。座面にはタータン柄の布が使われ、1960年代に登場した初代911Rを彷彿とさせる。

この妙にアンバランスな素材の組み合わせに、50年という時代の流れと変化を感じることができた。

911シリーズの例に漏れずリアに搭載されるエンジンは、911GT3RSと同じ4リッター自然吸気のフラット6で、最高出力500ps/8500rpmを発生。最大トルクは460Nm/6250rpmというスペックだ。

リッターあたりに換算すれば、125ps/リッターを発揮する高性能ユニットで、0-100km/h加速タイムは3.8秒、最高速度は323km/hに達する。911GT3RSとの0-100km/h加速タイムが3.3秒、最高速度が310km/hというデータの違いも興味深い。

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最終更新:9/2(金) 20:09

オートックワン

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