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無事巣立ち、新たな旅へ ウミガメふ化・脱出初確認 いすみ

千葉日報オンライン 9/2(金) 18:21配信

 いすみ市の和泉浦で31日夜、今年初めてアカウミガメのふ化・脱出が確認された。産卵巣を出た体長6センチほどの子ガメは砂浜を懸命に歩き、漆黒の大海原へ旅立っていった。

 午後8時に突然、直径約5センチの穴が開いた産卵巣。穴は徐々に広がり、1時間ほどたつと続々と子ガメが湧き出るようにはい上がり、脱出を始めた。凹凸に引っ繰り返り、波に押し戻されても立ち止まらず、海へと導かれるように砂浜を進んだ。

 同市はアカウミガメが産卵できる北限域の一つで、県内で初めてウミガメ保護条例を制定している。ふ化・脱出があったのは7月6日に142個の卵が移植された場所。8月29日に産卵巣が掘り返されるなどの被害を受けており、市が立ち入り禁止の看板や保護柵を設置していた。担当者は「無事巣立ってくれてうれしい。今後も市民ボランティアと協力しながら保護に努めたい」とコメントした。

 長年ウミガメ保護活動に取り組んでいる同市の森谷香取さん(74)によると、子ガメの生存率は5千分の1ともいわれているといい、順調に生育すれば30年ぐらいで大人になり産卵可能になるという。

最終更新:9/2(金) 18:21

千葉日報オンライン