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潜伏キリシタン遺産で推薦

長崎新聞 9月2日(金)9時9分配信

 2018年の世界文化遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(本県、熊本県の12資産)について、県と熊本県、関係市町は1日、長崎市内で世界遺産登録推進会議を開き、名称を「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に変更した暫定版推薦書を月内に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出することを決めた。

 今後は閣議了解を経て、政府が来年2月1日までに正式版推薦書をユネスコに提出。同年秋に国際記念物遺跡会議(イコモス)が現地調査をし、18年夏のユネスコ世界遺産委員会で登録審査を受ける見通し。

 教会群をめぐっては、世界遺産登録を事前審査するイコモスが、キリスト教の信仰が禁じられた時期に焦点を当てた内容に改めるよう指摘。名称も、新たに世界遺産としての価値に据えた「潜伏キリシタンの文化的伝統」に合わせて変更するよう求めていた。

 構成資産の多くも名称を変更。従来の「江上天主堂」(五島市)、「大野教会堂」(長崎市)など教会堂の名称主体から「奈留島の江上集落」「外海の大野集落」など、キリシタンが潜伏してひそかに信仰を継承した地域が分かる名称に改めた。

 県と関係自治体は今後、PR用のパンフレットやポスター、のぼりなども新名称に変える。県は本年度当初予算の教会群世界遺産登録推進事業費(1億7300万円)の中で変更費用を計上済み。

 中村法道知事は「イコモスの指摘に従い名前を変えた。天草にも資産があるので(地名を入れて)説明した方がよい」と説明。「来年の正式版推薦書提出までに、さらに熟度を高めていかなければならない」と話した。

長崎新聞社

最終更新:9月2日(金)9時9分

長崎新聞