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ハリルの「選手が他にいなかった」「分母が広がっていない」という言葉にJFAはどう応える?

theWORLD(ザ・ワールド) 9/2(金) 16:30配信

ロシアW杯アジア最終予選がスタート

それでも大丈夫。必ずロシアW杯には出場できる。埼玉スタジアムで行なわれたアジア最終予選の初戦、UAE戦に競り負けた日本代表に対して、いまもそう考えている人はどれぐらいいるだろうか?  試合後の取材エリアに現われた吉田麻也は最初の一言を発するまでに多少の時間を要した。そして、冷静に振り返るなか「正直、かなり追い込まれたと思う」とコメントした。

そもそも、日本サッカー協会(JFA)はUAE戦に向けて危機感を抱いていた。8月25日に行なわれた選手発表の記者会見の場で、田嶋幸三JFA会長は「雰囲気で『イケル』と思っていたら大間違い」と語っていた。監督であるヴァイッド・ハリルホジッチも「なんとかなるだろうと言う人もいるが、いろいろと難しい問題がある」と警鐘を鳴らしていた。こうした懸念は杞憂に終わるはずだったが、残念ながら現実のものとなった。

たしかに、UAE戦に向けて日本代表はいろいろと難しい問題を抱えていた。すでに各方面で指摘されているのが、準備期間について。UAEが7月から約2か月をかけてスペイン遠征や中国遠征を行なって調整していたのに対して、日本代表は全員揃ったのが試合2日前だった。また、シーズン中である国内でプレイする選手とシーズンが開幕したばかりの国外でプレイする選手ではコンディションに差があるし、同じ国外でプレイする選手でも普段から試合に出ている選手とそうではない選手ではこれまた違った。さらには、所属クラブの試合日程の影響により、清武弘嗣、原口元気は試合2日前の合流だった。

各選手がそれぞれ異なる事情を抱えており、コンディションに差があったのは事実だ。だが、こうした問題を抱えて試合に臨むのは今回がはじめてではない。たとえば2011年にカタールで開催されたアジアカップは年明け早々の1月開催で、選手個々のコンディションを考えると今回よりもバラツキがあった。結果はどうだったか?  アルベルト・ザッケローニが率いた日本代表は優勝している。

無論、今回は他にもアクシデントがあったのも事実だ。ただでさえ準備期間が短いところに、長友佑都、槙野智章、柏木陽介、昌子源などケガ人が相次いだ。「最終予選はリスクを冒せる場ではない」と語っていたのはハリルホジッチだが、実際は国際Aマッチ初出場となる大島僚太を先発に起用せざるを得なかった。指揮官の言葉とは裏腹に、これはかなりリスクを冒した起用だった。

本来ならこうした事態も想定してアジア2次予選から若い選手たちをU-23ではなく日本代表で起用して経験させておくべきだったが、JFAはそうした強化をしてこなかった。そう考えると、田嶋会長やハリルホジッチが事前に語っていた不安は、自分たちで生み出したものになる。「すべての選手がトップコンディションでプレイできるわけではないのはわかっていた」。ハリルホジッチはUAE戦後にこう語っている。だったら、他の選択肢もあったはずだ。実際、「(先発に)なぜこの選手たちを選んだのか私自身も疑問」という言葉を残している。

雰囲気でイケルと思っていたのは、むしろJFAとハリルホジッチだったのではないだろうか。たしかに誤審はあったが、レフェリーの笛に拠りどころを求めるのは間違っている。自分たちで何度も指摘するほどわかっていたのだから、コンディション不良も言い訳にはできない。日本代表は負けるべくして負けたのである。

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最終更新:9/2(金) 16:30

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