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すしざんまい北陸撤退 金沢・武蔵の1号店、15日閉店

北國新聞社 9/2(金) 2:16配信

 すしの全国チェーン「すしざんまい」は、武蔵東洋店(金沢市下堤町)の営業を15日で終了し、北陸から撤退する。同店は2013年11月に北陸1号店としてオープンしたが、地元客への浸透が想定したほどではなく集客に苦戦し、閉店が決まった。金沢は地元資本のすし店がしのぎを削る激戦区であり、全国的な知名度のあるチェーン店でも厚い壁を破るのは難しかったようだ。

 「北陸について諦めたわけではない。価格帯や立地、金沢での知名度など、苦戦の理由はいろいろあると思うので、きちんと検証したい」。すしざんまいを運営する喜代村(東京)の広報担当者は閉店は決めたものの、再進出の可能性を探る方針を説明する。

 武蔵東洋店は、北陸新幹線開業に伴う観光客増加を見込んで開業した。店名を付ける際に、発祥の東京・築地の冠にあえて「金沢」を加えたり、北陸では珍しい24時間営業を掲げるなど、新たな需要を掘り起こす策を次々と打ち出した。開店から3年をめどに武蔵東洋店の経営を軌道に乗せ、北陸で15店を展開する計画だったが、武蔵東洋店の出店以降、足踏み状態が続いていた。

 特に深夜から朝方にかけての利用が少なく、営業時間を24時間営業から段階的に短縮して午前10時~午後11時とし、メニューを変えるなど、「いろんな手は打ったが集客に苦戦した」(広報)という。

 金沢は近年、中小のすし店が増えているほか、家族連れがターゲットの回転ずし店では、値ごろな価格帯の全国チェーンと、地元資本の「グルメ系」チェーンが、地元の常連客をいかに囲い込むかを日々競っている。

 近江町市場に隣接しているすしざんまいの客層は、観光客が約6割を占めている。一方、地元客からは「片町の繁華街から距離があり足が向きにくかった」「お気に入りの店が既にあり、行く機会があまりなかった」との声が聞かれ、定期的な利用が期待できる地元客を十分に取り込めなかったことが閉店の一因となったとみられる。

北國新聞社

最終更新:9/2(金) 2:16

北國新聞社