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NY外為:ドル反落、予想外の米製造業縮小で-前日まで4日続伸

Bloomberg 9月2日(金)4時26分配信

1日のニューヨーク外国為替市場でドルは反落。米製造業が8月に予想に反して縮小したことが統計で示され、米経済の先行き見通しの修正を迫られた。ドルは前日まで4営業日続伸していた。

米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業総合景況指数は生産の縮小を示す領域に低下した。昨年12月の利上げに続く次回利上げのタイミングを計ろうとしている市場では、統計を受けてドル売りが優勢となった。2日の8月雇用統計発表を控えて、市場では政策引き締めを予想するセンチメントが広がり、ドルは上昇していた。

CIBCワールド・マーケッツの外為・マクロ担当シニアストラテジスト、バイパン・ライ氏(トロント在勤)は「ISM統計一つで状況は変わりはしないが、2日の雇用統計を前にこれまでドルに買いを入れていた市場に多少の不安を生じさせることはある」と述べた。

8月は米金融当局から雇用とインフレにおいて利上げの環境が整ったとの示唆が相次ぎ、ドルは堅調に推移し、年初からの下げを4%に縮小した。これとは対照的に欧州と日本の中央銀行は追加緩和の方向にある。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%下落。一時は0.2%上昇しほぼ1カ月ぶりの高水準に達していた。ドルは対ユーロで0.4%安い1ユーロ=1.1197ドル。対円では0.2%下げて1ドル=103円23銭。

先物データによると、市場が織り込む9月利上げの確率は現在34%。次回連邦公開市場委員会(FOMC)は今月20-21日に開かれる。

2日発表の8月非農業部門雇用者数は18万人増と予想されている。7月は25万5000人増加していた。ISMが1日発表した8月の製造業総合景況指数は49.4に低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想最低値より悪かった。

プレステージ・エコノミクス(テキサス州オースティン)のジェーソン・シェンカー社長兼チーフエコノミストは、「下向きの大きなサプライズだ。米経済にとっては良くない兆候が出た」とリポートで指摘。ドルには弱気サインだというシェンカー氏は、年末までに1ユーロ=1.15ドル、1ドル=100円になると予想している。

原題:Dollar Snaps 4-Day Gain on Unexpected U.S. Manufacturing Decline(抜粋)

相場を更新し、第6段落以降を加えます.

Lananh Nguyen

最終更新:9月2日(金)6時35分

Bloomberg