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ドル・円が103円台後半に反発、米利上げ観測支え-雇用統計見極めへ

Bloomberg 9月2日(金)10時4分配信

2日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=103円台後半に反発。海外時間に注目の米雇用統計の発表を控えて様子見姿勢が広がる中、米年内利上げ観測を背景にドルは底堅く推移した。

午後3時45分現在のドル・円相場は103円61銭前後。午前に付けた103円13銭を下値に、午後の取引終盤には一時103円63銭まで値を切り上げた。前日の海外市場では4-6月期の米労働コストの上方修正などを手掛かりに一時7月29日以来の水準となる104円00銭までドル高・円安が進んだ後、8月の米供給管理協会(ISM)製造業総合景況指数の下振れを受け、103円台前半まで反落した。

バンク・オブ・アメリカ外国為替本部の岩崎拓也営業本部長は、「ドル・円は海外の短期勢を中心に104円を付けたものの、米利上げ期待と日銀の緩和期待を背景にした動きが一段と進むにはさらなる材料が必要」と指摘。「まずは米雇用統計がその動きの裏付けになるかが焦点となる中で、その期待でドル・円は支えられている」と話した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月から18万人増加したと予想されている。7月は同25万5000人増だった。失業率は7月から0.1ポイント低下の4.8%の見通し。平均時給は前年同月比2.5%増と7月の同2.6%増から鈍化が見込まれている。

ジャクソンホールでのイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やフィッシャーFRB副議長の発言を受けて米利上げ期待が高まった先週末以降、ドル・円は2%以上上昇。ブルームバーグ・ドルスポット指数も1%超上げている。

米金利先物市場動向に基づくブルームバーグの算出によると、9月1日時点の9月の米利上げの予想確率は34%、年内利上げの確率は60%と前日とほぼ変わらず。1カ月前はそれぞれ18%、36%だった。

みずほ銀行のトレーダー、日野景介氏(ニューヨーク在勤)は、米雇用統計で18万、19万といった数字が出れば、利上げが「9月にあるのではないかという感じになるのではないか」と言い、「予想通りくらいであればドル買いになる」と予想。「結構良い数字」なら、ドル・円は日足の一目均衡表の雲を試しに行く可能性があり、「そうすると105円乗せくらいまで試しにいくかもしれない」と話した。ブルームバーグのデータによると、一目均衡表の雲の下限は2日時点で103円99銭に位置している。

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最終更新:9月2日(金)15時48分

Bloomberg