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ベネズエラで大規模デモ マドゥロ政権抗議と支持双方で

BBC News 9月2日(金)12時4分配信

経済危機に直面する南米ベネズエラの首都カラカスで1日、マドゥロ政権に対する抗議デモと政権支持派のデモがそれぞれ行われた。

野党支持者らの反政府デモは過去2年間で最大で、経済危機の責任がマドゥロ大統領にあると辞任を求めた。またデモ参加者たちは、大統領罷免の是非を問う国民投票の実施を選挙管理委員会が遅らせていると非難した。

これに対してマドゥロ大統領は、野党がクーデターを起こそうとしていると非難。政権支持派の集会にも大勢が集まった。

当局は反政府デモを「カラカス占拠」と呼ぶ。参加人数は、野党予想の100万人に達しなかったと、政府関係者は指摘する。

カラカス市内の集会でマドゥロ大統領は、「国民は勝利した。(野党は)国民の恐怖を煽ろうとしたが、国民はここにいる」と述べた。「ベネズエラとカラカスを暴力と死で埋め尽くそうとする、クーデター未遂を打倒した」。

しかし、野党指導者は少なくとも100万人がデモに参加したと述べた。野党政治家のヘスス・トレアルバ氏は、「我々はベネズエラがいかに重要で、いかに変革を求めているかを世界に示した」と語った。

反政権デモの参加者は大多数が白に身を包み、「マドゥロを倒すぞ」と繰り返し叫んだ。

デモ参加者は与党の統一社会党にへきえきしていると語った。ナティ・グティエレスさんはロイター通信に対し、「我々は飢えと犯罪、インフレと汚職に打ち勝つ。(与党は)17年間何もしてこなかった。連中の時間はもう残されていない」と語った。

抗議デモ前には、多数の野党政治家が拘束されている。反乱罪の公判を控え自宅軟禁されていた野党・大衆意志党のダニエル・セバージョス氏が刑務所に連れ戻された。

内務省は、セバージョス氏が自宅軟禁から脱出して、1日の抗議デモで破壊活動をする計画だったと述べた。

セバージョス氏は、2014年にベネズエラ全土で起きた暴力的な反政府デモをめぐり逮捕された政治家の1人。デモでは、政府支持、反政府支持双方から43人の死者が出た。

ここ数日では、大衆意志党の活動家のカルロス・メロ、ヨン・ゴイコエチア両氏が逮捕された。メロ氏は「起爆装置の導線」を所持していたとされ、ゴイコエチア氏は爆発物所持の容疑がかけられている。

野党は抗議デモを通じて、国民投票実施に必要な署名運動をできるだけ早く開始できるよう、選挙管理委員会に圧力をかけたいと考えている。

もし国民投票で来年1月10日までにマドゥロ大統領が罷免されれば、大統領選があらためて実施され、野党が政権を得ることも可能だ。それだけに、国民投票の時期が重要になる。

しかし、国民投票の実施がそれ以降の場合、仮にマドゥロ大統領が罷免されたとしても、マドゥロ氏に忠誠を誓う副大統領が、本来の任期が終了する2019年まで大統領を務めることになる。

(英語記事 Venezuela: Hundreds of thousands take part in rival marches)

(c) BBC News

最終更新:9月2日(金)12時4分

BBC News