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32歳独身・彼女ナシ 戦わない男が都知事選で叶えたかった幸せ 大臣経験者には勝ったけど…

withnews 9月3日(土)7時0分配信

 世界から誰かの批判ばかりが聞こえてくる。ネットの世界では、見ず知らずの人同士が批判どころか、悪口や罵しり合いを繰り広げている。そんなことが日常化しているなか、「戦うな」と主張する人に出会いました。7月の東京都知事選に立候補していた、元派遣社員の高橋尚吾さん(32)です。

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「希望がないと幸せじゃない」

 ――他の候補者を悪く言わないだけでなく、応援演説までしました。なぜ「和」を説くのですか。

 「選挙は争いの場ではないのです。政争が政治の根本とはき違える人が多いけど、それでは若者は助からない。僕自身も独身で彼女がいませんが、結婚の展望が今は持てない。若い世代が将来の希望を持てなかったり、子育て中のお母さんやお父さんが過ごしにくいと感じたりしていたら幸せじゃない。国政は多くの思惑が絡むけど、都政は国の政争と関係ないはずです。僕が立候補した時の目標は『皆さんの幸せを追求すること』と『既存の選挙構造から抜け出すこと』でした」

 ――選挙で意見をたたかわせるのは、いいことでは?

 「選挙の候補者は、みんなそれぞれ誰かの『声』を代弁しているはずです。だから、その存在全てに意義がある。対立候補を否定することは背景にある民意を否定するのと同じで筋違いです。候補者の主張を有権者の皆さんに知らせることは大事なことです。だから、選挙期間中、各候補の特筆すべき政策を訴えたくて、応援演説をしました」

彼女との別れ、職を点々… 「和」の原点

 ――そこまで「和」を追い求めるのには原点があるんですか。

 「幼少時代から振り返らせてください。福島県二本松市で生まれ、4歳で埼玉に移るまで祖父母の元で育てられました。正直、両親に可愛がってもらった記憶があまりありません。音楽短大で作曲を専攻しましたが、卒業後は音楽の仕事ではなく、東京の介護施設で働きました。でも、せっかく学んだ音楽を生かせる仕事に就けなかったことや、自分の将来のためではなく親の顔色のために生きてきたこと、彼女と別れちゃったこと、などがあっていろいろ絶望してしまい、体調を崩してしまいました」

 「故郷の二本松で休養した後、派遣やアルバイトとしてキャンディー工場や車の部品工場、中古CD販売などの職場を転々としました。上の代は氷河期世代で苦しんでいるし、下は『ゆとり』とやゆされる。『勝ち組・負け組』とか『ニート』という言葉が世の中に出回っていた頃で、一貫性のない自分の人生に不安を感じ、人生をやり直したい、どうしたら抜け出せるんだろうと思っていたことが原点にあると思います」

 ――なんで、そこから「他人を幸せにしたい」になるんですか。

 「自分で自分の苦しみを解消するのは、難しいんです。学生のころから心理学や老荘思想、墨子やトルストイ、仏教なんかの本を読んでいました。その影響もあるのか、休養していたころ、ほかの人のことなら、なんで苦しんでいるのか客観的に見ることができる、そうだ、みんなの苦しみを取り除くことが自分の幸せになると思ったんです」

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最終更新:9月3日(土)7時0分

withnews

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