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台湾交流 新たな一歩 静岡県と浜松市協定締結

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月3日(土)7時55分配信

 静岡県と浜松市のトップが8月下旬に台湾へ渡り、天竜浜名湖鉄道と台湾鉄路管理局の姉妹鉄道協定や浜名湖と台湾最大の湖「日月潭(にちげつたん)」の友好交流協定を締結したことで、静岡と台湾の観光交流は新たな一歩を踏み出した。誘客に期待が高まるが、課題も多く、交流拡大への道のりは緒に就いたばかりだ。

 「懐石料理は部屋で食べられるのか」「団体料金はいくらか」―。浜松市が8月29日に台湾・台北市内のホテルで開いた観光商談会で、浜名湖周辺の観光事業者らが設けた八つのブースは、実務的な情報を求める現地旅行代理店の関係者で活気にあふれた。

  台北市内に本社を構える旅行会社「百威旅遊」の企画担当者は「浜松は湖、食、歴史、ローカル鉄道とあらゆる素材がそろっている」と商品化を検討する考えを語った。一方で、別の旅行代理店の担当者は「台湾人はまだ浜松のことをあまり知らない」と知名度不足を指摘する。

 「今後は個人旅行者に直接情報発信することが重要だ」。遠鉄観光開発(浜松市西区)の加茂敬夫社長は、インターネットや会員制交流サイト(SNS)を活用したPRの必要性を強調する。

 受け入れには言葉の問題も解決する必要がある。浜松観光コンベンションビューローの金子達也専務理事は「人気が高まるのは良いが、環境が整備できてないと落胆させてしまう」と懸念し、「食事や接客メニューの多言語対応などを進めなければ」と語る。

 台湾も誘客への思いは強い。日台の交流人口は年間約500万人。このうち、約370万人は日本への訪問客という。川勝平太知事や鈴木康友市長が訪問する先々で、相手側は往来のギャップに触れ、「日本からもっと客を迎えたい」と口をそろえた。

 浜松市の山下文彦観光・ブランド振興担当部長は台湾訪問を振り返り、「送客のこともある程度意識しておかないと。互いに勝ち組にならなければ協定は成功しない」と語った。

静岡新聞社

最終更新:9月3日(土)7時55分

@S[アットエス] by 静岡新聞