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<つま恋>営業終了「ブランドの損失」 突然の発表に地元衝撃

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月3日(土)7時51分配信

 「計り知れない損失だ」「大変残念」―。2日に明らかになったヤマハリゾートつま恋(掛川市満水)の営業終了。全国的に知名度の高いリゾート施設の突然の方針発表に、地元では戸惑いが広がった。2019年ラグビーワールドカップや20年東京五輪・パラリンピックのキャンプ誘致への影響を懸念する声も聞かれた。

 同市の松井三郎市長は市役所で記者会見を開き「掛川を国内外に発信する際の最大の財産だった」と無念さを隠さなかった。ヤマハ関係者から説明を受けたのは31日。今後についての言及はなかったというが、市はつま恋を活用してのキャンプ誘致に動き始めていて、「今と同じような形態の運営が継続されるようお願いしたい」と強調。文書でも申し入れる方針を示した。

 掛川観光協会の平野正俊会長(61)は「掛川のブランドの一つ。『掛川にあるつま恋』ではなく『つま恋のある掛川』だった。ショックだ」と述べた。キャンプ誘致を契機にした交流人口の拡大を思い描いていただけに、「(営業が続くよう)事前にみんなで考えることはできなかったのか」と肩を落とした。

 つま恋は毎年春の市の看板事業「掛川・新茶マラソン」のメイン会場にもなっている。市体育協会の雑賀祥宣会長(71)は「先日の実行委員会にはつま恋の関係者も出席し、来年の日程を決めたばかり。前触れがなかったので驚いている」と情報収集に追われた。

  市民も驚きを隠せなかった。男子大学生(22)は「家族でプールや温泉に出掛けた思い出の場所。さみしい」と惜しんだ。タクシー運転手男性(64)は「イベントや会社の研修などで利用するお客様をよく乗せた。なくなれば仕事にマイナス」と述べた。会社員女性(24)は「突然のニュースに驚いた。音楽イベントが開かれる身近な会場で、いつも楽しみにしていたので残念」と語った。



 ■静岡県「スポーツ機能維持を」

 2020年東京五輪・パラリンピックの事前合宿誘致を進める県は、リオデジャネイロ五輪に合わせて担当者がブラジルを訪ね、アーチェリーの競技団体につま恋の施設を紹介したばかりだった。県スポーツ局の鈴木茂樹局長は「アーチェリーや馬術で実績のある施設。営業を停止しても、スポーツ関連施設の機能を継承してほしい」と話した。

静岡新聞社

最終更新:9月4日(日)10時37分

@S[アットエス] by 静岡新聞