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枚方の靴修理店が15周年 独自の修理技術と自家焙煎コーヒー人気 /大阪

みんなの経済新聞ネットワーク 9月3日(土)9時55分配信

 枚方・牧野の「靴修理かわごし」(枚方市上島町、TEL 072-396-5901)が9月1日、開店15周年を迎えた。(枚方経済新聞)

慣れた手つきでコーヒーを入れる川越さん

 同店は2001年、店主の川越一之さんが京阪電鉄枚方市駅前にオープンし、2013年10月に現在の場所へ移転した。靴、かばん、傘などの修理を手掛ける。店舗面積は15坪。

 川越さんによると、靴修理の道に進んだきっかけは、「放浪先のタイで出会った日本人の溶接職人」という。「エベレストの登頂に2度成功したというその人に、『どうすればそんな生き方ができるのか』と聞くと、『手に職を付けること』と言われた」と振り返る。川越さんは帰国後、靴修理店に就職。自分の中に技術を蓄積できるものを探したという。

 5年間の修行期間をへて独立した川越さんは、修理経験を積むうちに、既存の靴を持ち主の足形に合わせて作り直す技術を身に付けたという。客からは「こんなにぴったりな靴は履いたことがない」と好評で、靴作りの指導者が習いに来ることや、靴作りに携わる人が「どうやって作っているのか」と訪れることもあるという。

 常連客の一人は「靴の駆け込み寺。ここに来ればなんとかしてもらえる」と話す。川越さんは「靴の悩みを抱えるお客さんと出会ううちに、靴が合わない理由を考えるようになり、構造を変える修理に行き着いた。何ができるかではなく、お客さんが何をしたいかに合わせて修理をしている」と話す。

 同店ではこのほか、川越さんが店内で待つ客に出す自家焙煎コーヒーも人気を集めている。川越さんの焙煎歴は26年と靴修理より長い。焙煎後1週間以内の新鮮な豆を使い、必ず好みを聞いてからネルドリップで入れるという。コーヒーが苦手だったという客からも「飲みやすい。今まで味わったことがないおいしさ」と好評だ。川越さんは「コーヒーだけの取材を受けたこともある」と笑う。

 「同じテンションで手を抜かずにやれるかどうかが店を続ける秘けつ」とも。「(手を抜くというのは)自分の中にはない。そういった姿勢を受け入れてもらえたのかなと思う」と川越さん。

 「靴底の長さだけで靴を選べる人は恵まれた人。足は当然立体のため、足長のサイズが合っていても痛くなる人もいる。合わない靴を無理して履いている人は、どこに頼めばいいのかも分からず悩んでいると思う。そんな人をこれからも救えれば」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~19時。火曜定休。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月3日(土)9時55分

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