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FinTech「決済」分野への投資は6割増加 2016年上半期

ZUU online 9/3(土) 17:10配信

全体的な投資総額が大幅に減少した第2四半期のFinTechだが、決済分野への投資は今年の上半期、59%の伸びを見せたことが明らかになった。

相変わらず米国での活動が活発だが、アジア圏ではインドやシンガポールへの投資が目立っているほか、中国では大手テクノロジー企業による決済市場への進出が相次いでいる。

■英は新星の発掘で苦戦 独と印が追い上げ

米市場データ会社CBインサイトが今年上半期のFinTech動向をまとめた「FinTechの未来」レポによると、決済部門への投資は昨年第3四半期をピークに減少。12億3800万ドル(約246億682万円)から、第4四半期には2億5400万ドル(約262億6106万円)まで一気に落ちこんだ。

しかし今年にはいってから第1四半期は3億5200万ドル(約364億1088万円)、第2四半期は5億6100万ドル(約580億2984万円)と、順調な回復傾向にある。

投資総額では2014年第1四半期と並ぶレベルだが、投資件数は75件と21件も増えていることから、大型投資が減り小口投資に集中していることがわかる。

地域別な分析結果では、米国への投資が66件で圧倒的に優勢。次点の英国はその4分の1にも満たない15件だ。

EU離脱の影響で失速の目立つ英国では、トランスファーワイズやAzimoといったスタートアップが勢力を拡大しているものの、将来有望な新星の発掘では苦戦している気配が強い。

アジア圏で最も奮闘しているのはインドで、ドイツと肩を並べる7件。シンガポールが4件となっている。

ドイツはモバイル銀行、Number26やモバイル・クレジットカード決済のPaylevenなどがリード。

お財布携帯で人気に火がついたインドのMobiKwikや、モバイル決済のJuspayも、資金調達ラウンドで大型投資を獲得した。

■アジアFinTech決済市場の未来は中、印の一騎打ち?

FinTechで最も活発化していた融資分野が、若干の落ち着きを見せているのとは対照的に、決済分野は国際大手、スタートアップが入り乱れての大盛りあがりを見せている。

「Apple Pay」「Google Pay」「Samsung Pay」の3大モバイル決済が、欧米アジアで陣取り合戦を繰り広げている一方、中国決済市場を牛耳る「Ali Pay(アリババ)」も海外進出を図り、「We Chat Pay(テンセント)」がその後をピッタリとマーク。

そこへ「Huawei Pay」「Mi Pa(Xiaomi)」といったモバイルメーカーの決済が参戦し、決済市場に新たな旋風を巻き起こしている。

中国で見る異様なまでのFinTech決済の加熱は、オンラインショッピングへの需要と、人口の40%に値する7億8000人が銀行口座を所有していないという背景によるものだ。

そうした観点から見ると、それを上回る12億人が銀行口座を所有していないインドでも、FinTech決済が急激な伸びを示しているのは納得できる。

Googleやボストン・コンサルティング・グループは、今後4年間でインドのデジタル決済が5億ドル市場に成長し、2025年までにはすべての消費者決済の59%を独占すると予測している。

そうなればアジア決済市場では、「中国とインドの一騎打ち」という興味深い光景が繰り広げられるのだろう。(FinTech online編集部)

最終更新:9/3(土) 17:10

ZUU online

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