ここから本文です

<虚淵玄>台湾人形劇に注目した理由 話題の「Thunderbolt Fantasy」を語る

まんたんウェブ 9月4日(日)11時0分配信

 人形劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(サンダーボルト・ファンタジー・とうりけんゆうき)」の原案、脚本、総監修を務める「ニトロプラス」の虚淵玄(うろぶち・げん)さんが、8日放送のアニメやゲームなどの情報番組「アニゲー☆イレブン!」(BS11)にゲストとして登場する。このほど東京都内で行われた番組の収録後、アニメファンを中心に「斬新!」「こんな世界があったのか!」などと話題になっている同作について、虚淵さんに話を聞いた。

【写真特集】衝撃の「サンダーボルト・ファンタジー」 美しい人形が激しくバトル

 ◇衝撃的な出会い 「度肝を抜かれた」

 「サンダーボルト・ファンタジー」は、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」や特撮ドラマ「仮面ライダー鎧武」などを手がけたきた虚淵さんが、台湾で人気の人形劇・布袋劇(ほていげき)の映像にほれ込み、布袋劇を制作する台湾の「霹靂社」とコラボした日台合同企画。かつて魔界の軍勢と人間界が争った戦で、人間たちによって鍛造され、無双の力を発揮した数々の武器“神誨魔械(しんかいまかい)”をめぐる物語が展開されている。

 布袋劇は、美しい造形の人形が剣を振り回すなど派手なアクションを繰り広げる。伝統的な人形劇とCGによる演出が融合しており、日本のアニメのバトルシーンのような派手な映像表現も見ることができる。虚淵さんが布袋劇に出会ったのは2014年の初めで、小説「Fate/Zero」のサイン会のために台湾を訪れた際に、布袋劇の人気作「霹靂布袋戲」の展覧会を見て、衝撃を受けたという。

 虚淵さんは「過去から現代の作品を集めた展覧会で、歴史の中で進化を遂げてきた思い切りのよさ、作り込みの細かさ、アクションの壮絶さ、そしてゴージャスさに度肝を抜かれた。『何で知らなかったんだ!』という悔しさもあった。世界的に見ても似ているものもない」と当時の驚きを振り返る。

 布袋劇は17世紀ごろから続く伝統芸能だが、時代とともに進化してきた。虚淵さんは「伝統はあるが、エンタメを意識してSFX、CGを取り入れるなどフットワークが軽く、大衆芸能に近い。一方で、職人技で見せていくところからは外れない。伝統もあるんです。日本と台湾では人形劇に対して認識の差があるのかもしれません。(NHKで放送された)『人形劇 三国志』のような“みやび”な方向の人形劇とは、根幹から違って、布袋劇はアクションなんです」と説明する。

1/2ページ

最終更新:9月4日(日)11時0分

まんたんウェブ