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阪神に秋風…金本監督「超変革」1年目はシコリだらけ

日刊ゲンダイDIGITAL 9月3日(土)9時26分配信

 ずいぶん株を下げたともっぱらだ。

 5位に低迷する阪神は残り19試合。3位DeNAとは3ゲーム差。CS出場の可能性は残されてはいるものの、一方ではストーブリーグに突入した感もある。

 金本監督の2年目は、フロントも現場もペナント争いに絡みたい。ゴメスの去就にもよるが、オフには助っ人やFA補強に動くことは間違いないが、「超変革」といっても若手を起用するだけで終わってしまったこの1年目。金本監督は数々のシコリをチーム内に残した。

 あるOBが言う。

「まず鳥谷の起用法だね。少しはサマになってきた北條に切り替えるのか、控えに回った鳥谷をレギュラーに戻すのか。どっちにしても難しい選択だ。それと、鳥谷の性格からしてオフにはキャプテンを降りるだろうね。そうなれば、『おまえが変わらないとチームが変わらない』と言って指名した金本監督とぶつかるかもしれない」

 さらに大きな問題は、選手と首脳陣の関係だ。

 例えば、30日の中日戦で藤浪は、1回7失点KOとぶざまな投球を見せたが、ベースカバーを怠ったことをベンチで福留に叱責された。

「藤浪は地元大阪桐蔭の甲子園優勝投手。ドラフト1位で入団して、1年目から2ケタ勝って、厳しいことを言われないどころか、チヤホヤされてここまできた。福留が説教した一件も、本来なら投手コーチが言うべきこと。金本監督は選手に厳しく、コーチ連中に甘い。首脳陣同士の関係を大事にしているそうだが、それが本当なら考え違いも甚だしい。藤浪の立ち上がりが悪いのは毎度のことだけに、原因を考え、修正させるのがコーチの仕事。ベースカバーを怠るのは論外だし、まず叱るべきはコーチの方ですよ」(前出のOB)

■高校野球でもやらない懲罰投球

 おかしいことといえば、7月8日の広島戦で、藤浪に161球を投げさせた懲罰投球も尾をひいているようだ。毎度のように立ち上がりの悪い投球に業を煮やした金本監督は七回に5失点の藤浪に代打を送らず、結局、8回7安打8失点まで投げさせた一件だ。

 ライバル球団の関係者が言う。

「金本監督はあの試合、藤浪に最後まで投げさせるつもりだったと語っていたが、今の時代、高校野球の監督でもああいうことはしません。トレーニングや体のしくみに詳しい今の選手からすれば、素直に受け入れられるものではない。さらし者にされた選手は反省するより反感を持つだけ。今の選手は理論と無縁で、感情的な指導者を嫌う。藤浪だけでなく、チームに悪い影響を与えたのではないか」

 超変革で最も変わらなければならないのは、経験不足の監督だ。

最終更新:9月3日(土)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL

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