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手軽に炊きたてご飯 17年商品化へ 浜松の2社共同開発

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月3日(土)8時5分配信

 浜松市の農業分野の株式会社2社が来年1月の商品化を目指し、1食分の米と水をパックにした新製品「らくらくごはん」の共同開発を進めている。約30分で、炊きたてのご飯を味わえる手軽さが特徴。熊本地震被災地の非常食の状況なども踏まえ、将来の災害食認証取得を視野に入れる。

 2社は、同市東区の森島農園(森島恵介社長)と同市北区の未来(舟野治樹社長)。米の国内需要が縮小する中、静岡コシヒカリなどを生産する森島社長(65)らが「高齢者や介護世帯、単身生活者が食後の片付けを気にせずに食べられるご飯を」と、3年がかりで開発を進めてきた。

 らくらくご飯は、パック内で米と水を混ぜ合わせた後、水を入れた鍋に投じて約15分間沸騰させ、さらに約15分間蒸らして出来上がる。米と水を分離させた状態で同封し、軽く押すだけで米と水を混ぜられる特殊な3層構造ビニール袋(パック)の採用や、衛生面で高評価のオゾン水活用にたどり着くまで、試行錯誤を重ねた。

  8月に出展した都内の見本市では、試食が好評だった。当初から大規模災害時の非常食を意識していたが、熊本地震で避難生活を経験した男性から「コンビニのパンやおにぎりもありがたいが、飽きてしまった。このご飯なら大丈夫」との感想が寄せられた。アフリカなどへの海外赴任者用や、キャンプなどのアウトドア用としても好感触を得たという。

 目下の課題は災害食認証に不可欠な「6カ月以上の賞味期間」だが、オゾン水の活用で、可能性が高まった。森島社長は「何とか基準をクリアして、農家が一生懸命に作った米を社会に役立てたい」と話す。価格は税別200円程度で調整している。



 <メモ>災害食認証制度 自然災害などに伴う避難生活での健康二次災害発生防止や、備蓄の推進を目的に、2015年に創設された。国内で販売されている加工食品などを対象に、審査をクリアした製品に日本災害食学会が認証を付与する。米飯、かゆ、もち製品など75点が認証を受けている。

静岡新聞社

最終更新:9月3日(土)8時5分

@S[アットエス] by 静岡新聞