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初の香港製飛行機が世界一周の旅へ

みんなの経済新聞ネットワーク 9月3日(土)15時24分配信

 香港人によって製造された初の飛行機が8月28日、世界一周への旅へと飛び立った。(香港経済新聞)

チームが一丸となりサポート体制も万全

 「B-Koo」と名付けられた飛行機は、オーストラリア、アメリカ、イギリス、イタリアなど25カ国・地域、50カ所の飛行場に立ち寄りながら5万5000キロの世界一周旅行を行う。

 機長を務めるのはキャセイパシフィック航空の鄭楚衡(Hank Cheng)さん。2001年に同社に入社し、現在ボーイング777も機長を務める。鄭さんは機械エンジニアリングの学位も持つ。

 鄭さんは2008年に世界1周を夢見て香港起飛(Inspiration)というチームを結成。使う機体はアメリカのVan's Aircraft社のRV-8。日本人にはあまりなじみがないが、米国などでは自作キットが売られており、自分で組み立てることができる。

 鄭さんは、機械工学を学ぶ学校の生徒、キャセイパシフィック航空、航空機のメンテナンスやオーバーホールを行う香港飛機工程(HAECO)の人など計500人の協力を得て完成にこぎつけた。鄭さんによると、完成してもすぐ飛ばすことはできず、テスト飛行を含め香港政府から厳格な審査を受け、認証を受けなければならない。鄭さんは飛行前にも約40時間のテスト飛行を行ったという。

 「組み立てると言っても簡単ではなく、製作時間だけでも600日を超えた」とも。フライトに必要な一連の関連文書は1800ページ、購入費用などを含めた投資額は150万から200万香港ドルに及んだという。

 RV-8は全長21フィート、高さが5.7フィート、翼のスパンが24フィート、総重量が1800ポンド、200馬力のエンジンを持つ単発機。42ガロンの航空燃料を積むことのできる2人乗りの飛行機で、RV型は世界で9000機以上の認証を受けている人気シリーズという。

 飛行ルートは香港を出発し、フィリピン、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、フィジー、ハワイ、アメリカ、カナダ、グリーンランド、アイスランド、イギリス、フランス、イタリア、ギリシャ、ヨルダン、アラブ首長国連邦、インド、タイ、マカオなどを経由する予定。

 世界一周中はサポートのメンバーが衛星回線を使って24時間体制で飛行状況をチェックする。ハワイからサンノゼまでの3800キロ、13.5時間が最長のフライトと想定している。最初にオセアニアを回るため地球の1.4倍の長さをフライトすることになるという。

 鄭さんは飛行に先立ち、「まずは妻にありがとうと言いたい。私の子どもは8歳で、この飛行機も8歳。家で過ごす時間があまりなかった。自分の夢を追いかけさせてくれた」と話す。

 香港への帰港は、約3カ月後の11月下旬~12月上旬になる予定という。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月3日(土)15時24分

みんなの経済新聞ネットワーク

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。