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食卓からカレーが消える? 北海道台風被害で具材野菜高騰

日刊ゲンダイDIGITAL 9月3日(土)9時26分配信

 カレーで人気の定番具材は1位タマネギ、2位ニンジン、3位ジャガイモ、だ(「ほぼ日刊イトイ新聞」調べ)。例年、国内のタマネギの5割、ニンジンの2割、ジャガイモの8割を生産している北海道が台風に直撃されたから、さあ大変! 年内は食卓からカレーが消えるかもしれない。

 中でも散々なのがタマネギだ。北海道に次ぐ生産量を誇る佐賀県で、生育不良を招く「べと病」が流行、記録的不作に。5月ごろから高値が続いていたところに、台風10号が追い打ちをかけた。

 農水省の食品価格動向調査(野菜)によると、タマネギ1キロの全国平均価格は8月22~24日で平年比49%高。7月初週の同34%高から、さらに高騰し続けている。

 ニンジンも高騰しており、都中央卸売市場大田市場では31日、北海道産1ケース(10キロ)が前年比で5割高の水準に。

「北海道にはこの半月で台風7、11、9、10号と4回も台風が上陸、接近した。北海道産野菜の需要はまさに秋からピークを迎えるのに、北見市の常呂町農協ではタマネギ畑の7割近くが冠水と、ほぼ壊滅状態です。北海道全域で出荷どころか収穫もままならない農家が多い。タマネギ、ニンジンはさらに値上がり必至で、ジャガイモも高騰は避けられそうにありません。今月中旬から11月ごろにかけては、高止まりが続くでしょう」(農水省関係者)

■ジャガイモは離乳食としても人気

 実質賃金5年連続マイナスとカツカツの家計にとって、これはきつい。しばらくカレーはセレブの食べ物になりそうだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏が言う。

「カレーに限らず、ファミレスの人気メニューであるハンバーグも、サラリーマンのランチの定番しょうが焼きも、タマネギ抜きでは考えにくい。血液サラサラのために、毎日タマネギを食べるという高齢者も多い。ジャガイモは最近、離乳食として人気と、生活のあらゆる場面に影響が出そうで、値上げとなったらさらに消費が冷え込む可能性が高い。ここ数年は国産回帰が進み、国産をうたう飲食店も増えましたが、価格を抑えるには中国産に頼らざるを得なくなるかもしれません」

 国産と表示しているのに妙に安いタマネギは、「中国産を疑った方がいい」(流通業界関係者)なんて声もある。

最終更新:9月3日(土)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL