ここから本文です

Xシリーズ初のフラグシップ機は何が新しい?――写真で解説する「Xperia XZ」

ITmedia Mobile 9月3日(土)21時31分配信

 ソニーは9月2日にドイツ・ベルリンで開幕した家電の国際見本市「IFA 2016」に先駆けて、プレス向けのカンファレンスを1日に実施。フラグシップスマートフォン「Xperia XZ」と、小型スマートフォン「Xperia X Compact」を発表した。

【全3色のカラバリ】

 Xperia XZは、約5.2型のフルHD(1080×1920ピクセル)液晶を搭載した、Xperia Xシリーズの新フラグシップモデルだ。本体サイズは、約72(幅)×146(高さ)×8.1(奥行き)mm。重量は161g。約5.0型液晶を搭載するX Performanceに比べて、高さは2mm、幅は約1mm増えているが、厚さは約0.5mm薄くなっている。なお重量は4グラム軽くなった。

 Xperia XZはグローバル市場では10月から順次発売される予定。日本でも発売予定だが、Xperia XZとXperia X Compactの両方またはどちらのモデルが発売されるかは未定。

●大画面なのにスリムに感じるXperia XZ

 ソニーモバイルはXperia Xシリーズで、Zシリーズの「オムニバランスデザイン」に代わる新たなデザイン哲学「ユニファイドデザイン」を導入した。Xperia XZではユニファイドデザインを引き継ぎつつ、新たに「Loop Surface」という概念を導入。側面を丸くカーブさせることで、本体の断面が永遠にループする円のように見せた。

 またXperia XZでは、X Performanceのメタルボディーを踏襲しているが、一方でアルミの材質を神戸製鋼の「アルカレイド(ALKALEIDO)」に刷新。表面のキメが細かく、輝度が高いのが特徴だという。

 実際に触れてみると、アルカレイドの表面はサラサラしていて高級感があり、指紋も付きにくい。また、画面がX Performanceよりも0.2型大きいが、手に取るとむしろスリムに感じる。これは前述の側面を丸くカーブさせたループデザイン、そしてボディーが薄くなっていることが効いているようだ。角が手のひらに当たるといった感覚はなく、非常によく手になじむ。

 また特筆したいのが、「森の中の湖面の青」を再現したという「フォレストブルー」の高級感。ブルーはXperia X Performance(以下、X Performance)には存在しなかったカラーで、デザイン的にも新鮮な印象を受ける。

●AFや手ブレ補正を強化したカメラ機能

 新フラグシップとなるXperia XZでは、カメラの強化が大きな訴求点となる。1/2.3型、有効約2300万画素のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」や「Gレンズ」、ISO12800の高感度撮影といった要素をX Performanceから引き継ぎつつ、新たに「レーザーAF」「RGBC-IRセンサー」「5軸手ブレ補正」という3要素を追加した。

 レーザーAFはXperiaとしては初めて搭載された。従来のXperiaでは、イメージセンサーで得た色情報を使ってピントを合わせていたので、暗い場所ではピントを合わせにくかった。Xperia XZでは赤外線レーザーを使い、被写体を直接測距するため、暗い場所でもフォーカスを合わせやすいとソニーは説明する。

 ホワイトバランスを自動調整する機能も強化した。新たに「RGBC-IRセンサー」を搭載し、周辺光を識別するパラメーターとして、従来の可視光に加え、新たに赤外線を利用するようにした。これにより、「屋外にいるのに屋内と判定される」といった、ホワイトバランスの誤認識が解消されるという。Xperia XZのカメラをじっくり使い込んだわけではないが、ホワイトバランスは写真の画質を決定する重要な要素であり、この強化は素直に喜べる。料理が青っぽくなる“メシマズ写真”の減少にも期待したい。

 さらに、スマートフォンとして世界初をうたう5軸手ブレ補正にも対応。従来のヨー、ピッチ、ロールに対応した3軸手ブレ補正に加え、新たにX-Y軸のシフト手ブレ補正を追加。ビデオ撮影時に威力を発揮するという。また、X Performanceでは省かれた4Kでの動画撮影にも対応する。

●カメラ以外の進化点は?

 基本性能はX Performanceとほぼ同等。プロセッサはQualcommのSnapdragon 820で、メインメモリは3GB。IP68の防水・防塵(じん)や、側面の電源キーに統合した指紋センサーも引き継いでいる。ストレージ容量は32GBまたは64GB。microSDスロットを備えるほか、外部端子には表裏を気にせずに挿せるUSB Type-Cを採用した。

 カメラ以外の進化点としては、スマートフォンを使い込むうちにバッテリーが劣化することを防止する「Battery Care」の導入に注目したい。これはXperia Xシリーズの訴求点である「インテリジェント」な機能の1つ。スマートフォンを満充電のまま放置することが、バッテリーを劣化させる要因の1つであるため、Xperia XZでは、ユーザーの生活パターンを認識し、就寝時に充電を始めても、起床時にちょうど満充電となるように途中で充電速度を遅くする。これにより、スマートフォンを使い込むことによるバッテリーの劣化を抑えられるという。バッテリー容量は2900mAhで、急速充電の「QuickCharge 3.0」にXperiaとして初めて対応した。

●Xperia XZは実質的なZシリーズの復活?

 Xperia XZの「XZ」という名称の意味を考えてみたい。X Performanceの後継ならば、X2 Performanceとしてもいいように思える。

 これに対するソニーの説明はこうだ。Xperia Xシリーズには、エントリーの「XA」、ミドルレンジの無印「X」、フラグシップの「XZ」の3ラインがあるという。そして日本で発売された「X Performance」は、ミドルレンジである無印Xperia Xシリーズのうち、高性能側に振った“派生モデル”に位置付けられる。つまり、Xperia XZこそがXシリーズの真のフラグシップモデルということになる。

 ソニーは歴代の自社製品の最上位モデルに「Z」の名称を付してきた。今回、Xperia Xシリーズに初めて「Z」を冠するモデルが登場したことで、実質的に「XperiaのZシリーズが復活した」と捉えることもできそうだ。

最終更新:9月3日(土)23時11分

ITmedia Mobile