ここから本文です

<北朝鮮写真報告>映像に記録された少女たちの受難 90年代社会混乱の犠牲者たち(写真4枚)

アジアプレス・ネットワーク 9/3(土) 5:10配信

北朝鮮の地方都市を1997、98年に回った。ちょうど大量の飢民が中国にどっと押し寄せていた時期である。

【関連写真を見る】 市場やホテル前の路上に立つ幼い少女たち(写真4枚)

当時、中国に越境してきた人たちの証言で共通していたものの一つは、「闇市場に飢えた『コチェビ』(ホームレス)の子供たちたちが集まり、目をそむけたくなるほど悲惨だ」というものだった。

私は、北東部の咸鏡北道で飢える子供たちの姿を目撃した。だが、それが通りすがりの外国人が垣間見ただけの、残酷な現実の一端に過ぎないことを、北朝鮮人アン・チョル氏が98年10月に撮影した映像を見て痛感した。

アン・チョル氏の隠しカメラは広大な闇市場の中を縫って行くのだが、そこここに「コチェビ」たちの姿が現れる。子供たちは、今生きていれば20代半ばぐらいだろう。

隣国の無告の子供たちの受難。その原因と規模は、必ず記録に留められなければならないと考えている。(石丸次郎)

←「母は死にました。父は帰ってきません」と答えた兄弟の「コチェビ」。左の男児は裸足だった。右側は女児だが頭髪を短く刈られていた。1998年10月江原道元山(ウォンサン)市にて撮影アン・チョル(アジアプレス)

←顔がむくんだ少女が闇市場の隅で体を掻きむしっていた。手には恵んでもらう食べ物を入れるビニール袋が握られている。1999年9月咸鏡北道の茂山(ムサン)郡にて撮影キム・ホン(アジアプレス)

←裸足の女児が、地面に落ちたクルミや栗の皮から食べられそうなものを探している。「家はありません」と言った。1998年10月江原道元山(ウォンサン)市にて撮影アン・チョル(アジアプレス)

最終更新:9/3(土) 14:58

アジアプレス・ネットワーク