ここから本文です

認可外保育で乳児死亡 人員不足を再三指摘 /君津

千葉日報オンライン 9/3(土) 8:43配信

 千葉県君津市内の認可外保育施設で7月、一時預かり中の生後11カ月の男児が就寝中に嘔吐(おうと)した状態で見つかり、死亡していたことが2日、分かった。県が記者会見して明らかにした。同施設は保育従事者の人員不足を県から過去3回指摘され、当時も国基準以下の1人で男児らを預かっていた。県は第三者委員会で詳しい経緯を検証する。

◆千葉県、第三者委で検証へ

 施設は「ゆいまーる」(同市杢師4)。保育士資格を持つ男性(40)が自宅の一室で2011年4月から運営。定員は15人で、24時間保育をうたっている。

 県による男性への聴き取りでは、7月17日午前11時ごろ、近隣市居住の母親から男児を預かり、午後2時ごろミルクを飲ませ、布団にあおむけで寝かせた。同4時45分ごろ嘔吐に気付いて母親に連絡、119番通報と心臓マッサージも行い、同5時すぎに救急隊が到着したが、男児は搬送先の病院で死亡が確認された。

 男性は「近くで2回、寝息の確認をしたが、その後は同じ部屋で作業をしながらの目視確認だった」と説明。県警の司法解剖では目立った外傷や飲食物による窒息の痕跡は確認されず、死因は特定できていない。

 認可外保育施設に対する国の指導基準では、同施設の規模で子どもを預かる場合は常時、保育士(または看護師)1人を含む2人以上の保育従事者が必要。

 同施設は、県の定期監査で11年、12年と連続して従事者不足の指摘を受けた。13、14年は改善したと判断されたが、昨年11月に三たび、従事者不足の指摘。県は今年11月に、改善結果を確認する予定だった。

 しかし、男児死亡を把握した県が8月までに2回実施した立ち入り検査でも、うち1回は男性1人で9人の子を見ていた。7月16日夜~17日未明も1人で3人を預かっていたという。

 県は8月29日付で、児童福祉法に基づく改善勧告を出した。認可外施設での死亡事案は都道府県が検証することになっており、10月にも第三者委を設置する。

 同施設の保育士は男性1人で、補助スタッフが3人。男性は「採用や人のやりくりがうまくいかなかった」と釈明したという。

 県内の認可外保育施設は昨年3月末現在、284カ所。県が人員不足を指摘し、未改善の施設は14年度時点で14カ所に上っている。

最終更新:9/3(土) 8:43

千葉日報オンライン