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東京の街で聞いた「大地震への備え、何してますか?」

TOKYO FM+ 9月3日(土)12時0分配信

TOKYO FM「シンクロのシティ」のコーナー「Voice of Tokyo」では、ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、1つのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。
9月1日のテーマは「災害時の約束ごと」でした。オンエア日の9月1日は「防災の日」。言うまでもなく、日本は世界の中でも災害の多い国です。3.11以降日本人の中にはしっかりと「防災意識」が根付いた……と思いきや、人間は忘れてしまう生き物。あるアンケートによると、なんと57%の人が「防災グッズなどの準備をしていない」と答えたそうです。今回番組では、もう一度防災意識を見直すべく、街の人々に「災害時の約束ごと」について聞きました。


【災害時の約束ごと】

まずは、「約束ごとを決めていない」、「防災対策をしていない」と答えた方たちから。

◆新宿でキャッチした19歳の女性
「何もしてないです。怖いですね。
(学生さんですよね? 避難場所とか把握してますか?)
把握してないですね。災害時はとりあえず落ち着いて、連絡とれる人にはとってみようという感じ。とれなかったらその時だなと。玄関にサンダルは出すようにしてるんですけどね」

◆小竹向原でキャッチした60代のご夫婦
「特にしてないですね。避難場所は、城北公園に最終的には行ければいいかな。連絡とれなくなったら、お互いさよならだよね。
(災害伝言板などは?)
片方が機械に弱いと利用できないんですよね。
(備蓄は?)
若干ね。ごはん、水、缶詰、ようかん。防災の日に合わせて中身を確認してみますね」

◆田無でキャッチした親子
「言われてみると特に決めていないですね。災害伝言ダイヤルみたいな存在は知っているんですけど、実際に活用する機会がないのでよくわかっていないです。
(備蓄とかはどうでしょう?)
特にしていないですね。家に関して、危機管理が足りていなかったですね! 今聞かれて、決め事は作った方がいいのかなって思いました」

◆下北沢でキャッチした37歳の女性
「約束ごと……特にしてないです。実家は熊本なんですけど、こないだも電話がやっと通じたくらいで。熊本地震の時に何か(約束が)あればいいかなって感じましたけど……。遠いので。約束したところで無理なんじゃないかなって思います。
(準備していることはあります?)
全くしてないです。経験してれば意識すると思うんですけど、やっぱりちょっと他人事のような感じではありますね。
(起こってからでは遅いですよね)
わかっているんですけど準備は全くしてないです。行動になかなか移せないっていう」


次に、「約束ごとを決めている」、「防災対策をしている」と答えた方たち。

◆雑司ヶ谷でキャッチした47歳の女性
「してます。小学校に集まる。環七挟んで2つあるので、近い方の小学校に集まることに。地震があった時に決めました。お水と保存食も最低限備蓄してます。2リットルの水を何本か。あとレトルト。普段は食料品ストックの場所に。リュックはあるんですが、何かを詰めてるわけではなく、一応置いてあるだけです。危ない目にあったことがないので、まだ恐怖心は少ないかな」

◆田無でキャッチした60代の女性二人
「家族で決めているのは、皆が集まる場所。食料も少し揃えてあります。
(家族で集まるとこはどこですか?)
一番近い公園ですね。あとは学校!
(備蓄しているものは何ですか?)
ずっと前から、お水! 5リットルタンクの水をしょっちゅう取り換えています。あとは子どもたちが食べられるパンやご飯、スープとかですね。
(ざっくり何日分ですか?)
3日分くらいですね。時々食べて替えるようにしています」

◆田無でキャッチした26歳の女性
「一人暮らしなので特に決めてはいないんですけど、水とか懐中電灯とかすぐに必要なものは用意しています! 災害時は品切れもあると思うので。
(それは何日分くらいですか?)
2~3日分くらいですね。最低限の必要な食料とタオルや水です。
(災害時に一番不便になる部分ってどこでしょう?)
まわりと全然連絡が取れなくて、どうなっているか情報が入ってこないのが問題になると思います。なので、ラジオとか必要かなと思って、ライト付きの物を家に置いて備えています! 避難所もチェックしてあります。自分が住む所だし、安心して暮らしたいので」

◆新宿でキャッチした29歳の男性
「家族や友人、大切な人とは約束してます。
(きっかけはありましたか?)
僕は大阪出身で、幼少期に阪神大震災を経験してるので。家が倒壊しかけたんですよね。家具がぐちゃぐちゃになって……。やっぱり、亡くなられた方、そのご遺族の方の気持ちを考えると、生きている人が、その教訓を生かして何をできるか、ってよく考えますね。
(何に一番困りました?)
連絡手段ですよね。実家暮らしだったので両親や兄弟とは連絡が取れたんですけど、おばあちゃんだったりいとこだったり……。当時はスマホもなかったので、なかなか連絡がつかなくてすごく心配になったのを覚えてます。あと水も困りました。
(備蓄してます?)
してますよ。
(教訓を活かしていますね)
怖いですよね。一番は恐怖心からです。かといって、いざ起こると何も身動きが取れないのもわかってるので、災害時までに悔いなく生きようってことをよく話します」


【忘れてしまうのが人間。だからこそ声をかけあおう】
やはり一度辛い経験をした方は、災害時の備えはしっかりされているようでした。「していない」と答えた方も、このインタビューをきっかけに「準備します!」と言ってくれたりと、きっかけ次第だったよう。一度は心がけたことを時間が経つにつれ忘れてしまうのは仕方ないこと。防災の日や災害の起きた日などは家族や友達に「防災対策してる?」などと問いかけ、お互いの意識を高めることが大事だと感じました。

【大事なのは何か一つでも、行動に移すこと】
パーソナリティの堀内貴之は今回の東京の声を聴き、こんなコメントをしていました。
「僕も、全然やっていないほうで。災害伝言ダイヤル、正直使い方をよくわかってないところもある。危機管理と言われてもギリギリにならないとなかなかその気にならないところもあり……。9月1日は関東大震災が起こった日で10万人以上の方が亡くなり、その時の教訓を忘れないようにこの日を防災の日にしたわけですけど、だんだん記憶は風化していく。人間忘れるから生きていけるなんて話もありますけど、やっぱり心に留めておかなきゃいけないこともある。自分の人生で経験したことからちゃんと学んで、それを経験してない子どもたちに伝えていかなきゃいけないですよね。たまに思い出して一個でも何かやる、それだけでもいいと思うんです。僕もやらなきゃなぁ」

ふと思い立って準備をしたその一つの行動が、自分自身や大切な人を守ることになるかもしれません。
改めて、周りの人たちと防災に関する話をしてみてはいかがでしょうか。

(TOKYO FMの番組「シンクロのシティ」2016年9月1日放送より)

文/岡本清香

最終更新:9月3日(土)12時0分

TOKYO FM+