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台風一過 JR北海道の経営「非常に深刻」

北海道新聞 9月3日(土)11時2分配信

復旧総額は数十億円規模か

 JR北海道は2日、一連の台風の影響で橋の崩落や路盤の流出に伴う路線の復旧費用について、石北線だけで2億から3億円がかかるとの見通しを明らかにした。被害の全容はまだ明らかになっていないが、大幅な減収は必至の情勢。運休が広がり、田畑正信常務は同日の記者会見で、経営状況について「非常に深刻だ」と述べた。費用は総額で数十億円規模になる可能性もある。

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 田畑常務は「災害の規模が広範囲、複数にわたっており、復旧の費用も相当かかる。主要都市間の路線、特急なども運休しており、収入的にもダメージが大きい」と説明した。補助金の活用も視野に入れているが、自社負担分も膨らむとみられ、今後の懸念は大きい。

被害把握もできず

 またJRは、運休中の特急スーパー北斗(札幌―函館)の運行を3日午後に再開することを明らかにした。ただ、網走方面への特急は10月中旬まで運休が続き、釧路方面へは見通しも立っていない。このため、バス各社は運行台数を増やし、航空各社も臨時便を運航する。

 JRによると、2日は特急56本を含む199本が運休し、約1万7千人に影響が出た。ただ、スーパー北斗が走る函館線長万部―函館間は約500本の倒木などの撤去が進み、3日午後2時44分札幌発函館行きの特急スーパー北斗から運行を再開。特急9本のほか、普通列車も夜間のみ運行し、函館線蘭越―長万部間も午後から運行する。

 一方、特急オホーツク(札幌―網走)など49本を含む171本は3日もなお運休のまま。特急オホーツクが経由する石北線上川―白滝間は10月中旬の再開に向けて護岸などの仮設工事を急ぐ。特急スーパーおおぞら(札幌―釧路)が走る根室線新得―池田間は被害状況の把握ができておらず、JRは「復旧には相当な期間が必要」と説明。来週後半にもトマム―帯広間で代行バスを運行する方向だ。

北海道新聞

最終更新:9月3日(土)11時2分

北海道新聞