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八戸港にコメ新倉庫 飼料用中心に8000トン収容、TPPも見据える

デーリー東北新聞社 9月3日(土)12時38分配信

 八戸臨港倉庫(八戸市、大矢卓社長)は2日、八戸港八太郎1号埠頭(ふとう)内に「八戸低温薫蒸倉庫」を新設することを明らかにした。八戸地域でさらなる増加が見込まれる飼料用米の取り扱いを中心に対応し、八戸飼料穀物コンビナートで飼料原料として使われるコメを保管する。収容能力は約8千トン。11月上旬に着工、来年8月末の完成を目指す。

 新倉庫は、取引関係のある全農物流(東京)と共同で整備し、両社の共有倉庫として活用する。

 八戸臨港倉庫によると、八戸市河原木海岸にある同社の所有地約4960平方メートルに建設。鉄骨造り平屋1棟で、建築面積は2640平方メートル。

 機能の内訳は、低温薫蒸倉庫が2部屋で計1980平方メートル、普通倉庫が660平方メートルとなる。

 同社が展開する市内の倉庫拠点としては4カ所目。物流面で1号埠頭の岸壁に近い立地を生かす。飼料用米を中心に、輸入米や備蓄米などコメ全般を扱う。

 これまで、同社は既存の「1号埠頭倉庫・サイロ」と「3号埠頭倉庫・サイロ」でコメを保管してきたが、飼料原料としての需要増を背景に施設が手狭になり、約1年半前から新倉庫の建設を検討してきた。

 同社のコメの取扱量は増加傾向にあり、2015年度は過去最多の約16万トンに上った。16年度はさらに上回るペースだという。

 現段階では、環太平洋連携協定(TPP)の発効で外国産米の輸入増が見込まれることを踏まえ、将来的な輸入米の取り扱いの拡大にも対応する方針だ。

 大矢社長は取材に「飼料原料になるコメは消費地に保管した方が物流の効率が良く、低温倉庫のニーズがあった」と説明。養鶏を中心とした八戸地域での畜産業の発展性を見据え、「今後も状況に応じて設備投資を検討したい」とした。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月3日(土)12時38分

デーリー東北新聞社