ここから本文です

平戸―博多航路 国の活性化モデルに 九州初 10~11月 12便計画

長崎新聞 9月3日(土)10時32分配信

 平戸市とJR九州高速船(福岡市)は2日、平戸港と博多港を結ぶ航路が国土交通省の「船旅活性化モデル地区」に指定されたと発表した。九州での指定は初めて。来年9月下旬までの1年間、海上運送法の運航制限(年間3日)を超えて同社の高速船「ビートル」を運航できる。指定を受け、同社は予定している臨時便に加え、10~11月に3日間計12便の運航を計画しており、その後は需要を見ながら検討する。

 同モデル地区指定制度は、国交省が船旅の活性化を目的に本年度創設。九州で初めて、全国で2件目の指定となった平戸-博多航路は、観光利用と定期化の可能性を検証する社会実験として活用する。

 同航路は平戸市の要望を受けて2014年から臨時便を運航。今年も9月の3日間に9便、韓国釜山-平戸の国際線1便を予定。これに加え、モデル地区指定を受け、長崎県観光を全国にPRする10~12月の長崎デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせ、12便を運航する。福岡市内で会見した水野正幸社長は「(9月の臨時便を合わせた)22便で計3千人の利用を目指したい」、平戸市の黒田成彦市長は、「市内周遊バスの特別コースを運行するなど不便を感じさせない工夫をし、多数のイベントでおもてなしをしたい」とそれぞれ話した。

 同航路は同社が1990年に定期航路として運航を開始したが、乗船客の減少などを理由に94年に運休した。平戸市によると、同市と福岡市とは西九州自動車道経由だと車で約2時間10分、JRや高速バスだと佐世保経由になり約4時間かかるという。ビートルは約80分で結び、平戸市は定期化を求めている。水野社長は「利用状況やコストなど収益性の検証を重ねながら検討していきたい」とした。

長崎新聞社

最終更新:9月3日(土)10時32分

長崎新聞