ここから本文です

NY株上昇、8月雇用統計は予想に届かず(2日)

ロイター 9月3日(土)5時6分配信

【ニューヨーク株式市況】
9月2日金曜日-米国株式市場は上昇。投資家らが、予想に届かなかった8月の雇用統計の内容や、一連の米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派発言から、年内利上げの行方を見極めるなかで、この日の株式市場は上昇して引けました。米労働省が発表した8月米雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが15万1000人と、市場予想の18万人に届きませんでした。過去2カ月続いた大幅な伸びが鈍化し、賃金の伸びも控えめにとどまるなか、FRBが9月利上げに踏み切る可能性は後退したとみられています。7月の雇用者数は27万5000人増に上方修正され、これで6、7月分をあわせた雇用者数の伸びは54万6000人となりました。失業率は4.9%と横ばい。市場では4.8%への改善を見込んでいました。アリアンツの首席経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏は「統計は強弱まちまちの内容となり、FRBは厄介な状況に直面することになるだろう。9月の利上げを正当化するほど力強い内容ではなかったが、金利の道筋をめぐる議論が白熱する可能性がある」と話しました。雇用統計を受け、9月利上げが実施されるとの観測は後退しましたが、雇用者約15万人の伸びは年内の経済成長加速を示唆し、12月利上げの可能性を支える内容となりました。CMEフェドウォッチによりますと、金融市場が織り込む9月利上げの確率は21%、12月は54.2%となっています。リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は、遅いよりは早期の利上げを引き続き支持しているとし、現在のフェデラル・ファンド(FF)金利が低過ぎることは種々の経済分析から明らかとした上で、「FF金利は現行水準よりも著しく高い水準であるべきだ」と話しました。ただ、総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)では投票権を持っていません。次回のFOMCは9月20日と21日です。個別銘柄では、原油先物相場が持ち直し3%近く上昇したことで、エクソン・モービルとシェブロンがともに0.7%高で引けました。7日に製品発表会が開かれるアップルは0.9%高で引けました。来週月曜日はレイバーデーのために米国株式市場は休場となります。3連休を前にダウ平均の構成銘柄はほぼ全面高で引けました。特に上昇したのは、ボーイング、アップル、ビザなどで、下落したのは、ナイキ、ウォルマート・ストアーズ、プロクター・アンド・ギャンブルの3銘柄のみでした。ロイターの我謝京子がニューヨークからレポート。(ニューヨーク 2日 ロイター)

最終更新:9月3日(土)5時6分

ロイター