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五輪直後のリオで日本祭り=ブラジル人が日本食、文化を堪能

ニッケイ新聞 9月3日(土)4時56分配信

<ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」2日付け>

 【リオ発=小倉祐貴記者】南米初開催のリオ五輪が閉幕した翌週の先月27、28日、リオ市内のフラメンゴ公園で『第15回リオ日本祭り』が行なわれた。野球場二つ分ほどの敷地内には、やぐらが組まれ、非日系中心の来場者が日本食、文化、コスプレなどを堪能した。

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 運営は22団体を束ねるリオ州日伯文化体育連盟とその傘下のリオ日系協会、また同地の文化協会、総領事館、日本商工会議所が中心。

 初日夜に開会式が行なわれ、各団体の代表者によって鏡割り、乾杯が行なわれた。山元毅総領事が「食や文化を楽しみましょう。ヴァモース!」と呼びかけると大きな歓声が沸き、一体となって盛会を祈った。

 連盟に所属する各日系協会などが手作りで日本食を用意し、ノーヴァ・イグアス市など近郊の団体も販売に汗をかいた。

 リオ市対岸の街ニテロイ日系協会は、おはぎやいちご大福、うぐいす餅などリオ市民には馴染みのない和風菓子類に加え、弁当、太巻きを準備した。同地日語校の元校長、八巻祐子デイジーさん(55、三世)は「一番人気なのはお弁当。巻き寿司、おこわ、揚げ物、漬物がセットになっていて、色んな食べ物が一度に味わえるから」。予想通りに売り切れ、笑顔を浮かべた。

 ブラジル人に定番の焼きそばは敢えて出さない。うどんやお好み焼き、たこ焼きなど通好みのメニューが並ぶ。来場者の内訳は日系人が2割ほどで、「どこの日本食レストランで食べられるのか」と話題する非日系も多かった。

 それらを提供する市内の飲食店は「まず見当たらない」と現地の日系人。八巻さんも「ここにしかない食だから魅力になる」と胸を張った。夫婦で訪れたルイス・パウロ・アルメイダさん(72)は、「初めて来たが種類の多さに驚いた」と話し、メニューを前に頭を悩ませていた。

 会場には、戦隊モノやテレビゲームのコスプレに身を包む若い来場者も。アニメTシャツやぬいぐるみを扱う店は大勢の客が集り、日語の中古書籍を扱う出店もあった。文協は折り紙などのワークショップ、生け花展示、武士道の紹介バナーで文化発信に努めた。

 翌日午後6時前には祭典のフィナーレを飾るべく盆踊りが行なわれた。コブシの効いた日系歌手による炭坑節、日本の歌謡曲などに合わせて、来場者は見よう見まねで踊りを楽しんだ。

 毎年8月第3週の土日に開催してきたリオ日本祭り。今年は五輪閉幕日の21日と重なったため、中止も検討した。連盟の鹿田明義理事長は、「市役所に相談したら『だったら翌週開催にしましょう』となった」と理解に感謝し、会場を見渡して「お客さんは昨年の2万人よりも多いのでは。年々増えているよ」と喜んだ。

最終更新:9月3日(土)4時56分

ニッケイ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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