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サーフィン界に期待の新星、湘南から 中学2年松田詩野さん

カナロコ by 神奈川新聞 9月3日(土)19時12分配信

 サーフィン界の新星が湘南に出現した。茅ケ崎市在住の中学2年生松田詩野さんは、この1年でめきめきと実力を伸ばし台頭、アマチュア日本一を決める8月の全日本サーフィン選手権で、18歳以下のガールズ部門で初優勝を飾った。2020年東京五輪の強化指定選手にも選ばれた14歳は、世界の舞台を夢見る。

 台風が過ぎ去った後の茅ケ崎海岸は、やや高い波が繰り返し押し寄せる絶好のコンディションだった。ショートボードを軽快に操る少女が、夕日を背に波間で躍動する。

 「サーフィンのない日常は考えられないほど、サーフィンが好き」。笑顔でそう話す松田さんの毎日は言葉通りサーフィン漬けだ。波さえあれば早朝も放課後も、自宅から3分ほどの海へ自転車で繰り出す。

 サーファーの両親の影響で、幼少期から海辺を庭のようにして育ってきた。小学1年生の夏、子ども向けスクールへの入校を自ら希望。初めて立ったボードの上は想像以上に楽しく、気持ちが良かったという。

 はじめは純粋に波を楽しんでいたが、中学生になり大会でトップ選手を見始めると、勝負の世界を意識するようになった。導き出した結論は、「体力をつける」だった。

 昨夏から同市若松町のハヤシスポーツクラブで基礎体力向上のトレーニングに着手。担当トレーナーの深井論さんは「(サーフィンの)センスはあったが、フィジカルに難があった」と振り返る。サーフィンに必要な体力、筋力、体幹を鍛えると効果は如実に表れた。今年5月にはプロも参戦する世界ツアーで準優勝し、7月の国際大会でも3位に入賞。それまで2年連続で4位止まりだった全日本サーフィン選手権では念願の優勝を果たした。

 今月中旬にはポルトガルで開かれるジュニアの世界大会にも参戦を予定している。「世界でどれぐらい通用するのか知りたい」と松田さん。深井さんは「まずはボコボコにされてこいと本人には言っている。そこから何が必要か自分で考えられる選手ですから」。

 その先には、追加種目として開催が決まった東京五輪も見据える。「地元の五輪はやはり特別。サーフィンの魅力をたくさんの人に伝えたい」と思いを語る松田さん。最終的な夢を問うときっぱり答えた。「(世界の頂点を決める)ワールドチャンピオンシップツアー(WCT)に出たい」

最終更新:9月3日(土)19時12分

カナロコ by 神奈川新聞